日本二十六聖人記念館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本二十六聖人記念館(にほんにじゅうろくせいじんきねんかん)は、長崎県長崎市にある、日本二十六聖人の顕彰を目的としてカトリック教会によって設立された博物館。記念館と一体の施設である日本二十六聖人記念聖堂、日本二十六聖人記念碑についても述べる。(以下文中では3施設について「記念館」「聖堂」「記念碑」の略称を用いる)
目次 |
[編集] 沿革
[編集] 特徴
[編集] 主な展示物
※外国語(人名、地名等)の表記は下記図録に従う
[編集] 大航海時代関連
- スペイン・ガレオン船「サン・フェリペ号」模型
- ポルトガル・ナウ船模型
- 古地図 アブラハム・オルテリウス「インド」1570年
- 古地図 ルドビコ・テイセラ「日本」1595年
- ホーゲンベルグ「セビリア」1569年頃
[編集] 現代の作家による作品
- 長谷川路可「長崎への道」壁画、フレスコ、1965年 二十六聖人が畿内~長崎・西坂の刑場まで連行される様子を描いたもの
- 沢田政広「聖パウロ三木」木彫、1962年
- 舟越保武「高山右近」ブロンズ、1966年
[編集] 関連施設
- 記念館および隣接する聖堂の設計を手がけたのは今井兼次である。アントニオ・ガウディの研究者でもあった今井は、これらの建築にガウディのスタイル(全体の形状や外壁面のタイル等)を意識的に取り入れることで、「スペインゆかりの地に立つ現代建築」という課題にこたえている。とりわけサグラダ・ファミリア教会を明確に意識した、聖堂の特徴ある双塔は長崎市のランドマークのひとつとなっている。なお、「日本26聖殉教者聖堂」を正式名称とする大浦天主堂が既に存在した関係で、聖堂の正式名称は、殉教者の一人フェリペ・デ・ヘススにちなんだ「日本二十六聖人記念聖堂 聖フィリッポ教会」である。
- 記念館とその前に広がる「西坂公園」の間には日本二十六聖人記念碑が建っている。二十六聖人のレリーフは舟越保武の制作による。
[編集] 所在地・交通アクセス
[編集] 参考文献
- 『日本二十六聖人記念館』(第5版)2004年。(記念館発行の図録)