明治宮殿
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明治宮殿（めいじきゅうでん）は、宮城（現皇居）に存在した建物。東京遷都によって旧江戸城西の丸御殿を皇居としたが失火によって焼失。直ぐさま新宮殿造営が政府よって上奏されるも西南の役の戦費等、国内整備が先決との明治天皇の仰せによって見送られ旧紀州藩邸青山御所がお住まいとなるも儀式典礼に支障をきたすようになりようやく宮殿造営が勅許となって、明治21年（1888年）10月7日に落成した。 当初は地盤の良い山里丸にジョサイアコンドル設計による石造りの建築となる筈が宮内省匠寮との軋轢と予算の関係で京都御所を模した外観で椅子式の内装の和洋折衷様式であった。又、仮建築とも言われている、表宮殿は青銅葺き、奥宮殿は聖上御居間以外は瓦葺きとなる。宮内庁舎も新築となり宮殿とは渡り廊下によって続いている。 翌明治22年の大日本帝国憲法発布式は、ここで行われた。
昭和20年5月25日の空襲（ただし、明治宮殿自体はＢ－29の爆撃の対象外だった）で参謀本部の火の粉によって類焼、焼失。消火作業に当った警視庁の特別消防隊19名が殉職した。現在は跡地に皇居新宮殿（昭和宮殿）が建設されている。 嘗てのこの宮殿を知っている者は皆総じて言って詮無い事と前置きしつつ今あったらとの言葉を吐く。（鈴木貫太郎首相、入江侍従長等）
