春分点
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春分点(しゅんぶんてん)とは、黄道と天の赤道との2つの交点(分点)のうち、黄道が南から北へ交わる方の点(昇交点)のこと。この点が黄経0度であり、この点を太陽が通過する瞬間が春分となる。
春分点は黄道座標や赤道座標の原点である。天球上における春分点の位置は、地球の歳差によって西向きに移動する。その周期は25800年である。
西洋占星術では、春分点の存する星座(但し春分点ではなく赤経を基準に12等分したもの)がその時代(1つの星座で約2千年)を象徴するとされる。紀元後1世紀から20世紀までは魚座であったが、20世紀末ごろに水瓶座に入った(現在移行中との説もある)。「水瓶座の時代(age of aquarius)」と呼ばれ、占星術の世界では何らかの世界的変革があると言われている。