書誌学
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書誌学(しょしがく, Bibliography, Bibliology)とは、書籍を対象とし、その形態・材料・用途・内容・成立の変遷等の事柄を科学的・実証的に研究する学問のことである。
狭義では、個別の書籍を正確に記述する学問を指す。
日本では、一般的に江戸時代以前の古典籍について、その成立・装丁・伝来等を含めて、その書籍に関する諸々の事柄を研究・記述する場合に用いられることが多い。
英語では、一般にanalytical bibliography(またはcritical bibliography, 分析書誌学)、enumerative bibliography(またはsystematic bibliography, 列挙的書誌学)に大別される。前者が日本の書誌学に相当し、後者は一定の原理により、書籍や文書の書誌的事項を排列したリスト(書誌・目録)及びその作成法を指すものである。