曾子
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曾子(そうし 紀元前506年 - ?)は孔子の弟子で、儒教黎明期の重要人物で『孝経』の著者。諱は参(しん)。字は子與(しよ)。
曾参は魯の武城(現在の山東省武城)出身で、孝の道(親孝行)に優れており、孔子より見込まれ、『孝経』を著した。
また「曾参、人を殺す」と言う言葉の中に姿を残している。この話は「ある時に曾参の親類が人を殺し、誰かが誤って曾参の母に『曾参が人を殺した』と報告した。母は曾参のことを深く信じていたのでこれを信用しなかったが、二度・三度と報告が来ると終いにはこれを信じて大慌てしたと言う。」『戦国策』に載っている説話で、あまりに信じがたい嘘であっても何度も言われると人は信じてしまうと言う意味の言葉だが、このような説話に使われる事は逆に曾参の人柄と母との間の深い信頼関係が当時の人にとって常識であったと言うことを示している。
書名における『曾子』は、『大戴礼記』のうち、立事・本孝・立孝・大孝・事父母・制言3篇・疾病・天員を独立させたものを言う。
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