月箱
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月箱(つきばこ)は、同人サークル「TYPE-MOON」(現在は活動停止中)が同人サークルとしての活動終了に当たり、それまでに製作したゲーム「月姫」、「月姫PLUS-DISC」、「歌月十夜」の3つをまとめて再販した「グレートブラボーボックス」(当サークル談)である。なお、実際に収録された「月姫PLUS-DISC」は、追加要素を加えた「月姫PLUS+DISC」として収録された(追加要素以外は同じ内容)。
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[編集] 概要
- 2003年4月2日、TYPE-MOON公式サイトのトップページ(TYPE-MOON)にて、同年4月29日のコミックレヴォリューション33への参加を以って同サークルの活動終了する事と商業への移行の旨が告知される。
- ほぼ同時に、「月姫」シリーズ3作を詰め込んだ「月箱」の頒布が告知される。
- 同2003年4月29日にコミックレヴォリューション33が開催され、「月箱」頒布。同イベント終了後、各同人ショップにて委託販売が行われる。
[編集] 内容
- 頒布価格はイベント頒布価格が2000円、委託販売分は2500円。
- 内容としてはこれまでにTYPE-MOONが製作した「月姫」、「月姫PLUS-DISC」、「歌月十夜」をまとめて再販したものである。ただし、前述の通り、「月姫PLUS-DISC」は製作サイドの裏話を収録した「げっちゃ2」や、ゲスト作家による特別イラストを収録した「月姫PLUS+DISC」として収録された。「月姫PLUS-DISC」の収録内容そのものは完全に同じ内容で収録されている。
- 「月姫PLUS-DISC」の追加要素以外の追加エピソード、ストーリー、シナリオなどはない。しかしいくつかのBGMが月箱用にアレンジされている。前述のサイト内でのゲーム紹介にて「同人サークルTYPE-MOONからファンの皆様へ贈る最後の、ほんの小さな贈り物です。」とあるように、同人活動終了に伴う記念碑的な作品としての意味合いが強く、新作とは捉えられていない。
- 頒布当時、「月姫」本体は品薄ですでに入手が困難になり始めていたために、「歌月十夜」などでTYPE-MOONを知った新たなファンにも月姫を知ってもらいたい、という意味合いもあったものと思われる。しかし現在ではその「月箱」自体ショップでは売切れており、インターネットオークションなどでは1万円~3万円の高値で取引されている(中古ソフトを扱うショップでも状況は同じだが、元々箱の中のCDケースは梱包されていないので、使用・未使用の判定が難しいとの事)。そのためTYPE-MOONの商業作品である「Fate/stay night」、「Fate/hollow ataraxia」などでTYPE-MOONを知ったファンなどからは「月箱」の再販(いわば「月姫」の再々販?)を望む声も多い。
- TYPE-MOON側は、「Fate/hollow ataraxia」に続く次回作は「月姫」の商業リメイク作であることを示唆しているが、予定は未定であり、詳細も不明である。
- ゲスト作家は総勢14名。逢倉千尋、赤井孝美、現津みかみ、池上竜矢、梶島正樹、経験値、しゃあ、武梨えり、中央東口、剣 康之、中村哲也、中村博文、結城辰也、るろお(五十音順)が参加している。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- TYPE-MOON―同人サークルTYPE-MOONの公式サイト(現在は活動停止中)。「WORKS」内から作品の詳細を見ることが出来る。