本塁
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本塁(ほんるい)とは、野球場の構成物の一つであり、野球において走者が正規にこれに触れることにより、所属チームに1点が入る塁のことである。またホームベース(和製英語)ともいう。英語ではHome plateである。
[編集] 概要
野球場を作るには、まず本塁の位置を決める必要があり、これを基準にして他の塁やマウンドなどの位置が決められる。公認野球規則では、本塁を次のように定義している。
- 公認野球規則1・05 本塁は五角形の白色のゴム板で表示する。この五角形をつくるには、まず一辺が17インチ(43.2センチ)の正方形を描き、17インチの一辺を決めてこれに隣り合った両側の辺を8.5インチ(21.6センチ)とする。それぞれの点から各12インチ(30.5センチ)の二辺を作る。12インチの二辺が交わった個所を本塁一塁線、本塁三塁線の交点に置き、17インチの辺が投手板に面し、2つの12インチの辺が一塁線及び三塁線に一致し、その表面が地面と水平になるように固定する。
一塁、二塁、三塁の順に触れた走者が正規に本塁に触れるとチームに1点が与えられる。他の塁はキャンバスバッグでできており厚みがあるのに対し、本塁はゴム板であり厚みがないことも手伝って、他の塁に比べて激しいプレイが起こりやすい。また、本塁はストライクゾーンの幅を定める基準ともなっており、他の塁に比べて極めて重要な役割を担っている。
プロ野球やメジャーリーグでは、ストライクの判定に不服を持った選手が抗議の意思を示すために、土を蹴り上げて本塁の幅を狭くしようとしたり、つばを吐いたりする行為があるが、極めてスポーツマンシップに反する行為であり、ほとんどの場合、その選手は退場処分となる。