村上忍
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むらかみしのぶ(むらかみ しのぶ、1977年2月4日 - )は、岩手県出身の騎手。岩手競馬・村上実厩舎(水沢)所属。血液型B型。
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[編集] 来歴・人物
岩手県胆沢郡出身。元騎手で現調教師の村上実の息子。1994年7月2日にデビュー。その翌日にはオープン特別の早池峰賞に騎乗して2着。7月30日にステージテンプターで初勝利。1年目は特別2勝を含む21勝。翌年高知の全日本新人王争覇戦で優勝。デビュー3年間は20勝台の成績が続いていたが、デビュー4年目の1997年はシーズン55勝と成績が急上昇。そして、1999年自厩舎にトニージェントが入厩。この馬でJRA認定新馬戦を勝つと、翌2000年はダイヤモンドカップで重賞初勝利。同馬は不来方賞も制し、2000年度岩手競馬最優秀4歳馬に輝く。また、トーホウエンペラーの初代の主戦騎手として同馬をデビュー1年で桐花賞を制覇するまでに導いた。トーホウエンペラーでは、数々の大レースに騎乗する機会を得て、中でもアグネスデジタルの僅差の2着まで迫った2001年南部杯は村上忍の存在も印象付けた。その後、同馬は菅原勲に主戦の座を譲るが、村上忍は古馬になって重賞勝ちの無かったトニージェントを2002年桐花賞で優勝に導き、続くトウケイニセイ記念でも優勝。以後、この馬とのコンビで、桐花賞とトウケイニセイ記念3連覇、みちのく大賞典2連覇など重賞11勝した。勝ち星的にも2000年からは毎年シーズン100勝台に乗せ、リーディング3位がほぼ指定席となっている。また、岩手競馬以外でも2003年にオーストラリアで競馬学校で研修を受けながら騎乗したり、2003年7月にJRA新潟競馬でJRA初勝利を挙げるなどしている岩手競馬の次代のエース候補である。
[編集] 主な騎乗馬(サラブレッド)
- トニージェント
- 桐花賞(3回)、トウケイニセイ記念(3回)、みちのく大賞典(2回)、ダイヤモンドカップ、不来方賞、シアンモア記念
- トーホウエンペラー
- 桐花賞、シアンモア記念、青藍賞
- トレジャーファンド
- ダイヤモンドカップ、岩鷲賞
- ナノテクノロジー
- 若駒賞、不来方賞、ウインターC、金杯
[編集] 人物・エピソード
- 地元では基本的に「ムラシノ」と呼ばれる。「ムラカミ」、「シノブ」とも言われるが、他の騎手や調教師の名前と被るために多用はされない。
- 村松学騎手、菅原幸弘騎手とは同期。特に村松学騎手と仲が良い様子。
- 村松学騎手とセットで「ムラムラコンビ」と呼ばれる。FM岩手の岩手競馬番組「勝ちそー」では冬季休催期間の企画としてコンビでコーナーを持っていた事も。