村瀬幸子
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村瀬幸子(むらせ さちこ、1905年3月21日 - 1993年10月9日)は、日本の女優。東京市本所区(現在の東京都墨田区)出身。本名は北村さだ(旧姓松井)。芸名を藤真みや子としたこともある。夫は演劇家の北村喜八(きたむら きはち)(1898~1960)。
東京府立第二高等女学校(現在の都立竹早高等学校)卒業。東京女子大中退。1925年に築地小劇場に参加、1929年の劇団分裂後は劇団築地小劇場に参加。解散後、1937年に北村喜八とともに芸術小劇場を結成する。1944年に千田是也、東野英治郎、東山千栄子、小沢栄太郎らとともに俳優座結成に参加し、以後劇団の中心人物として活動。1952年に一度退団するが1958年に再入団。1991年公開の黒澤明監督『八月の狂詩曲』に主演のお祖母ちゃん・鉦役として抜擢され脚光を浴びる。1993年、前橋市での地方巡演中に急死し、劇団葬が営まれた。享年88。
[編集] 主な出演作
[編集] 映画
- 『破れ太鼓』(1949)
- 『あすなろ物語』(1955)
- 『楊貴妃』(1955)
- 『くちづけ』(1957)
- 『傷だらけの山河』(1964)
- 『紀ノ川』(1966)
- 『陸軍中野学校』(1966)
- 『地震列島』(1980)
- 『駅 STATION』(1981)
- 『人間の約束』(1986)
- 『八月の狂詩曲』(1991)
[編集] 受賞歴
- 1965年 芸術祭奨励賞(劇団俳優座「日本の幽霊」の演技で)
- 1966年 俳優座後援会賞
- 1986年 第41回毎日映画コンクール助演女優賞
- 1989年 第24回紀伊國屋演劇賞個人賞(「有福詩人」の演技で)
- 1990年 勲四等瑞宝章
- 1991年 第4回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞、山路ふみ子映画功労賞