東京大学教育学部附属中等教育学校
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東京大学教育学部附属中等教育学校（とうきょうだいがくきょういくがくぶふぞくちゅうとうきょういくがっこう）は、東京都中野区南台にある国立中等教育学校。東京大学教育学部の附属学校である。
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[編集] 概要
- 2000年4月1日、旧制東京高等学校尋常科を前身とする東京大学教育学部附属中学校・高等学校が中等教育学校に移行し発足した。旧中学校が前期課程、旧高等学校が後期課程となり、学年は高1・高2・高3がそれぞれ4年・5年・6年となった。学期は大学と同様に2学期制が採用され、4～9月が前期、10～3月が後期となっている。
- 二期制の学校である。
- 双生児研究が行われており、入学検査には双生児枠がある（一学年定数120名（男子60名、女子60名）のうち男子20名以内、女子20名以内が双生児枠）。
- 併設大学（東京大学）への推薦入学制度等はない。
- 前期生は国立生徒用標準服指定、後期生は頭髪・服装の指定はなく、私服で過ごす事が出来る。しかし、校則では以下のような規定がある。（平成18年4月1日発行 生徒心得 44.）
- バッジをかならず左えり（または左胸）につけること。
- まわりの人々に不快感を与えない清潔な服装であること。
- 学校の生活に適した、機能的で安全な服装であること。
- いたずらに流行を追わず、華美でない服装であること。
[編集] 教育
- 特別学習が1966年度より40年以上にわたり行われており、1・2年生で総合学習入門、3・4年生で課題別学習、5・6年生で卒業研究をそれぞれ履修する。特に卒業研究については高い評価を得て毎年大学のAO入試に使用する生徒が存在する。進度別授業なども取り入れられている。
- 5年生は7月に宿泊研修（修学旅行に相当）があり、北海道・大和・広島の3コースから1コースを選択。北海道コースは北海道にある東京大学の演習林にて林分施業法や森の生物について学習する。大和コース・広島コースは歴史を学習する。
- 大学の協力により近年「数学特論」や「臨床心理学」などの特別講義も導入されている。
[編集] 設備・施設
- 小規模な野球場・300mトラック・サッカーコート(人工芝)・テニス2面・バレー2面の運動施設は特筆に値するが野外の夜間照明は全く無い。かつては中野区で唯一、教室に冷房設備の無い学校でもあった。2004年度卒業生の運動により、2005年夏より全教室に冷暖房完備された。しかし、コンピューターによる一括管理であるため、端末で操作できることは少なく、電気代節約の面から機能は大きく制限されている。
- 2006年度からは、購買が無くなり、東大生協が代わりに来る事になった。
- 道路拡張のため、敷地が幅3mほど削られた。
- ソーラーパネルを導入し電力供給に寄与している。
[編集] 学校行事
- 体育祭（5月）、銀杏祭（9月）、音楽祭（前期生のみ、1月）、校内競技大会（3月）
- 生徒総会
[編集] 銀杏祭
銀杏祭（ぎんなんさい）は、東京大学教育学部附属中等教育学校の文化祭であり、毎年9月に開かれる。主催は東京大学教育学部附属中等教育学校銀杏祭実行委員会である。2006年9月16日・17日に47回目銀杏祭が開催された。
- あくまでも生徒主体で運営が行われる。
- 参加団体は 一般参加団体（有志生徒によるもの）、食品団体、部活動参加団体、総合学習（総合学習での成果を発表展示する）に区分される。
- 本祭の前日に都内のホールを借り、開会式を行う。
- 午前中に、学校説明会を開く。
- 2006年度のみ、「東大附属紹介ルーム」があり、先生の模擬授業や在学生徒による相談会も開かれた。
[編集] 生徒会
- 生徒会執行部を中心とし印刷局、記録局、会計局、外務局、庶務局、放送局などの外局や全学年代表者による総務委員・前期課程生徒による前期課程評議委員など一貫校ならではの幅広い生徒の関係の下に活動が行われている。生徒・教員・PTAが集まった三者協議会などもある。しかし現在印刷局は、事情により活動していない。
- 中等教育学校の連盟や沖縄・韓国などとの交流も行った。
- 一部を除き、生徒の大半は生徒会への関心が薄い。
[編集] 部活動
- 軟式野球部
- バスケットボール部
- バレーボール部（女子のみ）
- サッカー部
- 陸上競技部
- 水泳部
- 硬式テニス部
- 軟式テニス部
- 剣道部
- 卓球部
- 園芸部
- 演劇部
- 華道部
- 管弦楽部
- 写真部
- 書道部
- 生活科学部
- 生物部
- 鉄道研究部
- 美術部
- 計算機科学部
- 天文部
- マンガメディア部
- 文芸部
[編集] 著名な学校関係者
[編集] 元教員
[編集] 卒業生
[編集] 所在地
- 東京都中野区南台1-15-1
[編集] その他
- 教育実習に来る大学生は東大生をはじめとした国立大生と東大附属卒業者が多い。ただし、2006年度より東大生の教育実習を受け入れないことになった。
- 2006年度入試では、志願者が募集人員の約6倍を越えなかったため、第一次選抜が行われなかった。
- 6年一貫教育ではあるが、3年から4年への進級の際に他の都立・私立を受験する者が例年数名程度いる。ただし、推薦をうけられない事や3年次に美術Iや音楽Iなどの高校の授業を行うため、内申がはっきりしないなどの不利な点が多い。なお、受験をする際は後期課程にあがる資格を捨てることになるため、仮に高校受験に失敗したとしても後期課程に進級することはできない。
