東海大学学生ロケットプロジェクト
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東海大学学生ロケットプロジェクト(TSRP: Tokai Student Rocket Project)は、東海大学に存在する学生団体の1つで、自主制作したロケットの打ち上げ実験を主に行っている団体である。
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[編集] 活動目的
- ロケット本体やその実験に必要な機器を自主製作する事により、高い技術力を身につけ、社会に役立つ優秀な技術者を育成する。
- 多くの人間が関わるロケット打ち上げ実験を通し、プロジェクトのマネージメント力や周囲との協調性を身につけ、社会・組織の中で活動できる人間を育成する。
- 本活動を通し、世間一般の人々の宇宙や宇宙機への興味、知識を増大させ、航空宇宙分野全体の発展を目指す。
[編集] 活動内容
- 日米共同観測ロケット打ち上げ実験
- アラスカ大学フェアバンクス校(UAF: University of Alaska Fairbanks)と富山県立大学と共同で、全長5m、高度100kmクラスの観測ロケットの打ち上げ実験を行っており、TSRPは搭載計器の開発を担当している。1996年から、アラスカ大学フェアバンクス校と共同で観測ロケット打ち上げ実験を進め、2000年1月と2002年3月にアラスカ州ポーカーフラット打ち上げ実験場にてロケットを打ち上げた。これらのロケットに搭載された計器は、全て正常に動作し成功を収めた。ロケットの最高高度はそれぞれ79kmと89kmであり、3機目の共同観測ロケット打ち上げ実験は2007年3月に計画されている。
- ハイブリッドロケット打ち上げ実験
- アウトリーチ活動
- 本プロジェクトの活動紹介や宇宙の話を通して、宇宙理工学分野への興味、関心を深めると共に宇宙というものをより身近に感じてもらう事を目的とし、小・中学生や高校生を対象に行っている。方法としては、大学に招待する、もしくは本プロジェクトのメンバーがそれぞれの学校に赴くというものである。
[編集] 活動成果
実験の成功をはじめ、その結果や活動紹介を多くの国内外の学会で行ってきた。また、本活動は、今までに新聞やテレビのニュース番組、インターネット上のニュースサイトで数多く取り上げられ、日本国内での知名度は上昇傾向にある。