松屋フーズ
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株式会社松屋フーズ(まつやフーズ)は、牛丼(牛めし)・豚丼(豚めし)・カレー・定食などを販売する「松屋」をチェーン展開している企業。
東京証券取引所市場第一部上場、本社は東京都武蔵野市中町一丁目14番5号、現在の代表取締役社長は瓦葺利夫。
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[編集] 概要

1966年に東京都練馬区(通称、江古田だが実際の地名は違う)に「中華飯店 松屋」を開業したのが興り。
元が中華料理店だったためか、同業の他社チェーンに比較し、牛丼以外のカレーライスや定食などの比率が高いのが特徴である。2004年2月4日から米国産牛肉の輸入が禁止されたことにより、他社同様に大きな影響を受けたが、牛丼以外の比率が高かったため、主要チェーンでは最も遅い2004年2月14日まで牛丼(牛めし)を販売していた。中国産の牛めしで復活を果たし、現在はオーストラリア産、メキシコ産の牛肉をブレンドしたものを販売している。現在はアメリカ産の牛めしも拡大展開している。
2006年11月現在の未出店地域は青森県、秋田県、鳥取県、島根県、四国全県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県(なお2006年9月~10月頃に、TOKYO FMをはじめとするJFN系列各局にて同社のスポンサーによる時報CMが平日夜間の3回流されていたが、松屋未出店地域に関わる系列局に於いても放送されていた)。
- 百貨店の松屋とは何の関係もない。
- 東日本と西日本でアルバイト(メンバー)の制服が異なる。
[編集] 略歴
種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | 松屋 |
本社所在地 | 180-0006 東京都武蔵野市中町一丁目14番5号 |
設立 | 1980年1月16日 |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 牛めし定食店チェーンなど飲食店事業、フランチャイズ加盟店舗への経営指導と食材等の販売 |
代表者 | 代表取締役社長 瓦葺利夫(2006年6月22日現在) |
資本金 | 66億5593万2000円 |
売上高 | 単体576億9313万3000円 連結578億7775万円 (2006年3月期) |
従業員数 | 1263人(2006年4月30日現在) |
主要株主 | 瓦葺利夫(社長) 有限会社ティケイケイ 有限会社トゥイール |
主要子会社 | 株式会社エム・テイ・テイ100% 松屋フーズ開発株式会社100% |
外部リンク | http://www.matsuyafoods.co.jp/ |
- 1966年6月 - 中華飯店「松屋」開店
- 1980年1月 - 「株式会社松屋商事」設立
- 1989年6月 - 「株式会社松屋フーズ」に社名変更
- 1990年10月 - 店頭市場(JASDAQ、現・ジャスダック証券取引所)公開
- 1999年12月 - 東京証券取引所市場第二部上場
- 2001年3月 - 東京証券取引所市場第一部上場
- 2002年4月 - 直営の新業態店としてチキン亭高円寺店を東京都杉並区で開店。環境管理システムの国際規格、ISO14001の認証取得。
- 2002年10月 - 品質管理システムの国際規格ISO9001の認証取得。
- 2003年10月 - 優良フードサービス事業者表彰の「環境配慮部門」において、農林水産大臣賞を受賞。
- 2004年5月 - 外販事業を開始し、第1弾の商品として「冷凍個食パック」を販売。
- 2004年2月 - 牛丼(牛めし)販売停止
- 2004年10月 - 牛めし(中国産牛使用)販売再開
- 2004年11月 - 中華人民共和国 青島市に「青島松屋快餐有限公司」を設立し、海外初進出となる青島ジャスコ1号店がオープン。
- 2005年1月 - 1,000店舗体制を視野に入れ、静岡県富士宮市に富士山工場を開設。
- 2005年2月 - 米国発の世界的国民健康増進運動「ファイブ・ア・デイ(5 A DAY)協会」に加盟。
- 2005年3月 - 外販事業の本格的市場参入に向けて、アジア・環太平洋地域最大の食品トレードショー、「FOODEX JAPAN 2005」に出展。
- 2006年3月 - 「株式会社コバヤシフーズインターナショナル」より回転寿司店舗12店舗(「すし丸」10店舗、「焼津丸」1店舗、「吉ェ門」1店舗)の営業を譲受。
- 2006年12月 - 本社を東京都武蔵野市中町一丁目14番5号(三鷹駅前)に移転。
[編集] メニュー
- 店内で食べる場合は、カレー等にまでみそ汁が付くが、持ち帰りの場合はみそ汁は付かない(みそ汁の持ち帰りは別売となる)。
- 牛めし・豚めし・カレー・定食の各メニューにて、+260円増しで「プラぎゅう」(牛肉の追加)・+200円増しで「プラとん」(豚肉の追加)として、それぞれ肉質のボリュームアップにて対応している(注文時に従業員にて申し出のこと)。
丼 カレー
- 牛めし(並)350円(大)480円
- 豚めし(並)320円(大)420円
- オリジナルカレー(並)350円(大)450円
- オリジナルハンバーグカレー(並)590円(大)690円
- ビビン丼 (並)390円(大) 490円
定食
- 牛焼肉定食 630円(+300円の追加で、お肉の量が2倍となる。)
- カルビ焼肉定食 680円(+300円の追加で、お肉の量が2倍となる。)
- 豚生姜焼定食 500円(+200円の追加で、お肉の量が2倍となる。ただし、一部店舗では肉質グレードアップに付き580円)
- 豚焼肉定食 500円(+200円の追加で、お肉の量が2倍となる。ただし、一部店舗では肉質グレードアップに付き550円)
- デミたまハンバーグ定食 580円
- 肉野菜炒め定食 550円(平日は17:00~翌朝5:00の間のみの販売<一部店舗では平日でも終日販売>、土曜・日曜は終日販売。ただし、一部店舗では肉質グレードアップに付き580円。)
- 豚汁和定食 530円(持ち帰り不可)
- 朝定食(5:00~11:00の間のみの販売で、持ち帰り不可)
- ソーセージエッグ定食 390円:このメニューは選べる小鉢3品の中から1つを選択できる(納豆・とろろ・ミニ豚皿の中から1つ)。
- 納豆定食 350円
サイドメニュー
- 生玉子 50円(夏季期間中は品質維持のため持ち帰り不可)
- 生野菜セット券 140円(夏季期間中は品質維持のため持ち帰り不可)
- のり 50円(持ち帰り不可)
- キムチ 80円
- お新香 80円
- 味噌汁 60円
- 納豆 70円(持ち帰り不可)
- 生野菜 100円
- 冷奴 100円(持ち帰り不可)
- とろろ 100円(持ち帰り不可)
- 温泉玉子 60円
- 豚皿 200円
- 牛皿 260円
- ライス 150円(持ち帰りは180円)
- 豚汁単品 210円
- 豚汁変更(味噌汁を豚汁に変更)150円
- 緑茶 120円
- バナジウム天然水 120円
- ビール(中瓶) 400円(持ち帰り不可)
一部店舗導入メニュー
- 牛めし豚汁セット (並)540円 (大)670円(持ち帰りの場合は+60円増し)
- 豚めし豚汁セット (並)480円 (大)580円(持ち帰りの場合は+60円増し)
- 牛めし野菜セット (並)490円 (大)620円
- 豚めし野菜セット (並)430円 (大)530円
- 牛しゃぶ鍋 580円(持ち帰り不可)
- ビーフシチュー定食 630円
地域限定メニュー
- キムチ牛めし (並)450円 (大)580円(池袋西口店・道玄坂下店・千葉店・池袋東通り店・三宮店のみ)
- キムチ豚めし (並)390円 (大)490円(池袋西口店・道玄坂下店・千葉店・池袋東通り店・三宮店のみ)
- 赤だしみそ汁 60円(愛知県・岐阜県の店舗のみ限定)
- なめこ豆腐汁 110円(上記の赤だしみそ汁を+50円で変更できる。愛知県・岐阜県の店舗のみ限定)
地域限定米
以下の地域の店舗では、ライスに使われているお米が、それぞれの「地域限定米」が使われている。
個食パック(持ち帰りのみ・電話またはインターネット通販<通信販売ではセット販売のみ>)
- 牛めし個食パック 360円
- 豚めし個食パック 290円
- スパイシーチキンカレー 250円
※:MATSUYAイオン浦和美園ショッピングセンター店(さいたま市緑区、フードコート型店舗)では上記のメニュー内容とは異なるので、フードコート型メニューを参照のこと。
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- 紅しょうが
- 七味
- 黒酢ドレッシング
- フレンチドレッシング
- カルビソース
- 焼肉のたれ(おろしポン酢)
- 焼肉のたれ(バーベキュー味)
- しょうゆ
- 塩コショウ
[編集] かつてのメニューギャラリー
[編集] 松屋(牛めし)以外の直営店
- チキン亭 - カレーとカツ。
- 松八(しょうはち)
- すし丸(株式会社コバヤシフーズインターナショナルより営業譲受)
- 焼津丸
- 吉ェ門
- 福松
[編集] エピソード
- ライターのかなざわいっせいが松屋の牛めしをよく食べていることで有名。週刊競馬ブックに連載中の「八方破れ」にて松屋が頻繁に登場する。
- サッカー解説者の武田修宏が、関口宏の東京フレンドパークIIに出演した際、「松屋のハムと目玉焼き定食をよく食べている」と語っていた。現在はハムと目玉焼き定食はソーセージエッグ定食にリニューアルされている。
- 漫画家・エッセイストの東海林さだおも松屋ファンとして知られ、「丸かじり」シリーズなどのエッセイには、頻繁に松屋が登場する。牛皿とビールの組み合わせがお気に入りである。
- 爆笑問題の太田光も大変な松屋ファンで知られ、デフレ期に価格競争をしていた時期には「吉野家は280円かもしれないけど、松屋は味噌汁がついて290円なんだから、松屋がいいに決まってるじゃない」と、毎度の様にレギュラー番組で話していた。
- 松屋はメニューの原産地情報を積極的に公開していることでも有名である。メニューの主要な原材料の原産地表示
- 魔法先生ネギま!の登場人物である釘宮円が松屋をモデルにしたまつ屋の牛丼が好物と言う設定がある。
- フードファイトの最終回で主人公の井原満が食べたのは松屋の牛丼。途中で倒れ、命を落としたような結末だったが、主題歌が流れたあと、満の姿はなく、丼は空になっていた。その後のスペシャルでは記憶を無くして登場。松屋で発見されたことから「松くん」と呼ばれていた。