東海林さだお
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
東海林 さだお(しょうじ さだお、男性、1937年10月30日 - )は日本の漫画家、エッセイスト。本名は庄司 禎雄(しょうじさだお)。東京都杉並区生まれ。東京都立立川高等学校卒業、早稲田大学第一文学部ロシア文学科中退。園山俊二、福地泡介らと共に早大漫画研究会の創設メンバー。
目次 |
[編集] 略歴・人物
1967年、週刊漫画TIMESの『新漫画文学全集』で連載デビュー。毎日新聞朝刊に連載の『アサッテ君』は2003年11月に連載1万回を達成した。一方、エッセイの分野でも活躍。週刊朝日にグルメコラム「あれも食いたい!これも食いたい!」を執筆中。食べ物を書かせたらこの人に勝る人はそういない。椎名誠との対談集も有名。なお椎名誠も丸かじりシリーズは高く評価している。日本におけるユーモアエッセイの一人横綱的存在であり、特に軽薄な言い回しを用いるとき、いささかもわざとらしさ、ぎこちなさ感じさせない点、年齢を考えると驚異的と言える。エッセイ集が50冊以上現役というのも日本では稀な数字で、そのかわり本業のマンガは意外と単行本が少ない。
サラリーマンを主役にした漫画を多数描いているが本人にサラリーマン経験は無く、またサラリーマンの知識が乏しい為、一般的なサラリーマンと価値観にずれが見られる。しかし、「役職では計れない人間の本質を書いている」というコメントを出しているように、東海林さだおはその事をまったく気にしていない。
家族がエッセイには滅多に登場しないのも大きな特徴。泊り込みの多い仕事場マンションでの自炊・外食や買い物が中心に描かれるため、独身と勘違いしている読者も少なくないが、ちゃんと妻子がいる。基本的に週末は八王子市の自宅に帰り、平日は西荻窪の仕事場に泊まり込む生活とのこと。
現在抱える連載は週刊文春、週刊現代が各38年、オール讀物が36年、毎日新聞が32年、週刊朝日が20年続いているという、とてつもないロングランばかりであり、恐らく「同時期複数連載の累計の長さ・回数」では世界記録と思われる。
椎名誠と好みが似ていて、よく冷えたビールなどが大好きである。
立ち食い蕎麦屋のメニューを全品制覇しようとしたが、あと少しのところで挫折してしまったというエピソードがある。
[編集] 作品
[編集] 漫画
- ショージ君(漫画サンデー)
- タンマ君(週刊文春)
- 登場人物
- タンマ・・・この漫画の主人公。
- サラリーマン専科(週刊現代)
- アサッテ君(毎日新聞)
- 登場人物(東海林ワールドの住人は東海林さだおの都合でキャラクターがころころ変わる為、ここに書かれた内容が常に正しいとは限らない。)
- 朝手春男・・・この漫画の主人公。ヒラのサラリーマンだが毎日仕事をせず同僚や上司達と共に会社で遊んでいる、安月給で小遣い0円、発泡酒を飲むのは恥ずかしい事だという思想を持ち、常にビールを渇望しているが普段は発泡酒しか飲ませてもらえない。しかし、回らない寿司屋に足しげくかよっている。
- 秋子・・・春夫の妻。家計が苦しいらしく、よく嘆いている。しかし家族には内緒でよく店屋物をたのんでは食べている。そのせいか、体重は増える一方。母の日のプレゼントを換金するなどドライな一面も。
- 夏男・・・春男の息子。小学校高学年。親の手伝いは屁理屈をつけやらない、よく親と一緒にわけのわからない事を言っては喜んで、お客がくれば小遣いをせびる、ごく普通な小学生。春男と区別が付かない事が多々ある。
- 冬美・・・幼稚園児。時折思い出したかのように登場する。
- マイ・・・猫。
- ニチ・・・犬、たまにポチ。
- 現在は4コマ漫画だが、一時期は8コマで掲載されていた時期もあった。アサッテ家の登場人物の氏名については一般公募で募集していた。
[編集] エッセイ
- 「あれも食いたい!これも食いたい!」(週刊朝日)
- 「丸かじり」シリーズ(朝日新聞社、上記のエッセーをまとめた物)
- 超優良企業「さだお商事」—ショージ君のイキイキ快適仕事術(東洋経済新報社、藤原あつことの共著。普段の仕事ぶりなどが紹介されている)
その他、多数。前述の通り、椎名誠との対談集もある。