根岸流 (書風)
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根岸流(ねぎしりゅう)は、江戸の相撲会所にあって、番付の版元であった三河屋根岸治右衛門が創始したと伝えられる書風。
江戸文字の一種とされ、筆太に書かれるのは勘亭流やビラ文字と共通しているが、直線的なのが特徴。その版元の名を以て「根岸流」と言われる。現在は行司にその書体は伝えられていて、番付や相撲場や巡業地の告知などに、その書体を見ることができる。 行司の修行ではこの相撲字の習得は土俵上での捌きとともに、必須とされている。 戦後では日本相撲協会の番付書きを担当した鏡山勘太夫や、木村庄之助 (30代)などが能筆として知られる。現在の番付の筆者は式守與之吉。