桶物語
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『桶物語』(おけものがたり、英語:A Tale of a Tub)はジョナサン・スウィフトの小説である。幾重にも付された序文や相次ぐ脱線(主となる挿話と挿話の間に脱線のための章が別途置かれる)など、特異な作品構造をもつ。『書物戦争』とあわせて一冊の本として公刊された。作品の内容および構成からも関係が深く、両者はあわせてひとつの作品として読まれるべきであると考えられる。
タイトルはホッブスの『リヴァイアサン』にある鯨をよけるための水夫の慣習についての挿話から取られている。その内容は新旧論争での古代派と近代派の対立、および宗教改革期以来のカトリックとプロテスタントの対立を、カーライルの『衣裳哲学』のパロディによって風刺するが、この物語は単線的に進むわけではなく、絶えず脱線によって中断される。
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- A Tale of a Tub, available freely at Project Gutenberg