條支国
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條支国(じょうしこく)は、中国の歴史書に登場する国名。西域に存在していたといわれる。
後漢書に班超の部下である甘英がたどり着いた国として登場する。この「條支国」は現在のシリアに存在していた国家だといわれている(一説にはカラケネ王国のことを指したものだという)。ほかに、<旧唐書巻194下突厥伝>には「武德三年、遣使貢條支巨卵。」という記述がある。このことから、條支は武徳三年(620年)前後に存在した異民族王朝の一つではないかとも考えられている。ただし、両者の記述の間には数百年の隔たりがあるため、果たして同一の対象を指したものなのかについては疑問の残るところである。
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