森清 (愛媛2区)
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森 清(もり きよし、1925年5月6日 - )は、日本の政治家、元自由民主党衆議院議員。
愛媛県新居浜市出身。1948年に東京大学法学部政治学科を卒業後、自治省に入省する。消防大学校校長を最後にで退官し、1976年に行われた第34回衆議院議員総選挙に旧愛媛2区から自由民主党公認で立候補し当選。以後、1度の落選を挟んで通算当選4回。自民党では、福田赳夫-安倍晋太郎派(清和会)に所属し、中川派の旗揚げにも参加した。
改憲派で自民党憲法調査会の正副会長会議で主査。選挙制度にも精通し、党選挙制度調査会副会長、衆議院公職選挙法特別委員長などを歴任した。病気療養のため、1990年の総選挙には出馬せずに政界を引退。1995年に勲二等旭日重光章受章。地盤は小野晋也が引き継いだ。
現在は神奈川県藤沢市に在住。2003年には雑誌『正論』(平成15年12月号)に論考「違憲違法の衆院の定数配分」を寄稿したほか、2006年には自民党新憲法草案について「新憲法草案は不十分な内容で、党内の意識を改革する必要がある。(安倍晋三)首相が(改正に)5年かけると言ったのはよかった」(2006年11月2日付産経新聞)と指摘するなど、政界引退後も言論活動は引き続き行っている。
[編集] 著書
- 『なぜ改憲は必要か』(並木書房 1981年)
- 『タカ派の論理』(第一法規出版 1983年)
- 『衆議院定数問題論集』(菜根出版 1986年)
- 『選挙制度の改革』(プラザ 1989年) ISBN 4-938647-11-7
- 『日本の憲法 すめらみことのしろしめす国』(展転社 2005年) ISBN 4-88656-262-0
[編集] 訳書
- 『憲法改正小委員会秘密議事録 米国公文書公開資料』(第一法規出版 1983年)