楽勝!ハイパードール
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『楽勝!ハイパードール』(らくしょう ハイパードール)は、伊藤伸平による漫画作品。1994年から1997年にかけて、「月刊少年キャプテン」(徳間書店)に連載。1995年にはOVA化などメディア展開が図られたが、掲載誌休刊により中断。コミックスにより完結した、いわくつきの作品。さらに続編『楽勝!ハイパードールHG』が、2002年から2003年にかけて、雑誌「トラマガ」(インフォレスト、3号で休刊。)に発表されたが中断。庵野秀明のすすめにより、2006年の夏コミにおいて、『楽勝!ハイパードール6』が発表された。「トラマガ」の再録と続編を収録している。
目次 |
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
銀河中央から地球に派遣されたハイパードールの2人、ドール・ミュウとドール・マイカは、ふだんは城南市の高校に通う文月美憂と水無月舞佳として、マンションの一室に暮らしている。
カオスに改造された怪人が現れると、2人は衛星軌道にあるコンバーターからのエネルギーを受け、元の姿に変身する。ずさんな作戦のため、必ず街は破壊され、ケガ人、死者が続出、警察、消防、自衛隊が出動する騒ぎになる。武器、車輌の書き込みや爆破の描写には、作者のこだわりが発揮される。
2人に興味を持ったため「正体をバラすと首ひっこ抜く」と脅され2人につきまとわれる男子高校生、赤井英夫と、その幼なじみ間祥子たちとの交流に、城南市警の藤堂警部、内閣情報調査室からクラス担任に派遣された小暮静江も加わり、作者特有の冷めた目線からときにシリアスときにユーモラスなストーリーが展開していく。
カオスとトラックス社の関係がわかるにつれ、ストーリーはトラックス社そのものへの攻撃へと移る。カオスは元ナチスの戦争犯罪人、ザイクリットとその一味であり、トラックス社の春日専務は地球環境保護を目的に、カオスに資金と施設を提供していた。
(以下、「トラマガ」版のストーリー)
ミュウとマイカの気まぐれで、ウママンはファミレスで食事をおごらされた上、店ごとふっとばされてしまう。
トラックス社内の怪人探索を口実に、小暮は自衛隊を本社ビルに投入。遭遇した怪人と交戦になり、ビルは(まるで9・11のニューヨーク世界貿易センタービルのように)崩壊してしまう。怪人は春日の秘書が変身したものだったが、小暮たちの前で出会ったとき、関係を隠すふりをして、わざと春日を攻撃するのだった。
さらに小暮は警察の強制捜査を決断。それでも、美憂と舞佳、赤井、祥子たちはいつも通り授業を受け、喫茶店やゲームセンターに出入りし、したたかに学校生活を続けていた。
(以下、「ハッピー興業新社」版のストーリー) 小暮はついに強制捜査にふみ切る。しかし、指揮官の藤堂とともに本社ビル内に深入りしすぎ、巨大な怪物と遭遇してしまう。ミュウとマイカは、今や遅しと駆けつけようとしていた。
[編集] キャラクター
(声優はOVAの出演者。)
- ドール・ミュウ=文月美憂:飯塚雅弓 - ショートヘア、がさつ。赤井に好意を抱く。
- ドール・マイカ=水無月舞佳:野上ゆかな - ロングヘア、冷静。ダイエット失敗に悩む。
- 赤井英夫:真殿光昭 - 好奇心が強い、酒屋の息子。カナヅチ。
- 間祥子:白鳥由里 - メガネっ子。幼なじみの赤井が好きで、美憂にライバル意識を持つ。
- 藤堂警部:山口健 - 長身、背広に開襟シャツ。ひょうひょうとしているが、責任感が強い。
- ザイクリット:加藤精三 - 元親衛隊少佐。戦後ユダヤ人になりすまし、カオスを組織。
- 小暮静江 - 未婚、銃器の扱いがうまい。同じ作者の『東京爆発娘』にも登場。
[編集] 関連商品
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[編集] レコード
1995年パイオニアLDCから発売
[編集] CD
1995年パイオニアLDCから発売