死後の恋
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『死後の恋』(しごのこい)は、探偵小説作家夢野久作の小説作品。雑誌『新青年』の昭和3年(1928年)10月号に掲載された。
[編集] あらすじ
スウェツランスカヤ(ウラジオの銀座通り)の大通りをさまよう奇妙な風体の男。
唐突に、誰ともなく通行人をつかまえては、『私の運命を決定てください』と、ただならぬ言葉を皮切りに、数奇な体験を語り始める。
彼が例えていわく「死後の恋」。その体験とは一体何だったのか?
[編集] 独白体形式
この作品は、一人の人物が延々と事件の顛末を明かしていく独白体による形式であり、久作はこの作品の他にも、『悪魔祈祷書』『支那米の袋』など、独白体形式の作品をいくつも残している。
『瓶詰の地獄』『少女地獄』『押絵の奇蹟』などの作品に用いられた書簡体形式とともに、夢野作品ではこの2種類の手法が効果的に用いられていることが多い。(夢野作品では久作独特の言い回しが多いため、すべての作品が久作による独白体形式とも言えそうではある)