殺人を呼んだ本-私は図書館-
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『殺人を呼んだ本-私は図書館-』は、赤川次郎の小説。元々は雑誌に連作ミステリーとして掲載されたものを、一冊の本にまとめたもの。1988年1月角川書店刊。図書館で働くことになった女子大生の周りで起こる奇妙な事件を5つのエピソードで綴る。
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
林の中にひっそりと佇む「私立野々宮図書館」。この図書館には富豪の野々宮氏が趣味で集めた大量の本が所蔵されている。主人公松永三記子はひょんなことからこの図書館の管理人として住み込みで働くことになる。
しかし、この図書館にある本はただの本ではなく、殺人者が愛読していた本や首吊り自殺の踏み台に使われた本など、その全てが人間の死を見てきた本ばかり。三記子が本を手に取るたび、その本にまつわる奇妙な出来事が起こるのだった…
[編集] 登場人物
- 松永三記子
- この物語の主人公。19歳。周囲で巻き起こる事件を彼女が解決していく様が描かれる。
- 竹内好男
- 三記子のボーイフレンド。大学生。多少、怖がり。三記子のパートナーとして事件解決を手伝う。
- 田所あきら
- 野々宮財団の弁護士。40代半ばの男性。
[編集] その他
1998年に、ビクターインタラクティブソフトウェア(現:マーベラスインタラクティブ)によって「夜想曲」というタイトルでゲーム化されている。後の2001年には続編の「夜想曲2」が発売された。