泥のモスク
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泥のモスク(Great Mosque of Djenné)はアフリカのマリにあるユネスコ世界遺産である。
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[編集] 背景
泥のモスクはマリ北部のジェンネにあるモスクで、1988年にユネスコから世界遺産に登録された「ジェンネの旧市街」の象徴である。
ジェンネは15世紀後半から16世紀(1464年~1590年)にニジェール川湾曲部を中心に西スーダンのほぼ全域を事実上支配した黒人王国「ソンガイ帝国」の中心都市だった時期もある。
[編集] 建築様式
泥のモスクはイスラム教の影響で建てられたが建築スタイルはイスラムの建築様式よりスーダノ・サヘリアンのスタイルに近い。モスクはほとんど泥で建てられた為、「泥のモスク」と呼ばれている。
最初のモスクは13世紀に建てられたが、現在のモスクは1907年に建築されたものである。
[編集] その他
様々な国から見学にやってくる観光客がいるが、マリの首都バマコからバスで10時間以上かかるうえ、モスクの中にはイスラム教信者しか入ることができない。
また、ユネスコ世界遺産の中で「100年後には見られない可能性が一番高い世界遺産」にも選定されている。