流星電波観測
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流星電波観測（りゅうせいでんぱかんそく）には、前方散乱による流星電波観測（現在日本で主流になっているHROや海外で行われているFM放送局を利用したFRO、TV放送のFM音声を利用したTROなど）と、後方散乱による流星電波観測（昔から世界中で行われてきたレーダー観測）がある。
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[編集] 前方散乱・後方散乱を使う電波観測の違い
- 前方散乱による電波観測
電波を送信している送信局と受信局が異なる位置になる。つまり、電離柱に対する入射角で受信地が決まる。
- 後方散乱による電波観測
電波を送信して自ら受信する送信局と受信局が同じになる。この観測では電離柱に対して垂直に当たることが条件。電波を発信してから、その電波が戻ってくるまでの時間を測定することによって、その物体への距離を測定することができる。
[編集] 電波観測の種類
- HRO (Ham-band Radio Observation)
- FRO (FM Observation)
- TRO (TV Observation)
- MURO (MU Radar Observation)
- VOR (VHF Omni directional Range, 超短波全方向式無線標識)
[編集] 電波観測の目的
- 昼間も流星観測をする。
- 天候に左右されず、確実に流星を捉える。
- 突然出現した場合に対応する。
[編集] 長所
- 天候・時間帯に関係なく観測できる。
- パソコンで２４時間体制で観測ができる。
- 機材が軽量で持ち運びしやすい。
[編集] 短所
[編集] 歴史
- 1980年代 日本の鈴木和博氏がFM放送局の電波を利用した流星電波観測を世界に発表。FM放送局の電波を利用した流星電波観測が始まる。
- 1990年代 FM放送局・ミニFM放送局の増加により、FM放送局を利用した流星電波観測が困難な状況になってくる。そのころ、アマチュア無線を利用した流星電波観測の試験観測が90年代半ばに行われる。90年代終わりごろには流星電波観測の定番として確立。
- 1998年～2001年 しし座流星群をきっかけに、高校や大学、アマチュア無線家にも広まる。現在は日本でおそらく100地点近くが観測していると思われる。
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