流行性耳下腺炎
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流行性耳下腺炎のデータ | |
ICD-10 | B269 |
統計 | 出展: |
世界の患者数 | 人 (20xx年xx月xx日) |
日本の患者数 | 人 (20xx年xx月xx日) |
学会 | |
日本 | |
世界 |
流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)はムンプスウイルスの感染によって発生するウイルス性の病気。一般にはおたふく風邪として知られる。1967年にワクチンが開発される以前は、小児の疾患として全世界で一般的であり、今日でも発展途上国では脅威となっている。
目次 |
[編集] 原因
原因はパラミクソウイルス科のムンプスウイルスで、飛沫感染、ならびに接触感染により感染する。2歳から12歳の子供への感染が一般的であるが、他の年齢でも感染することもある。通常耳下腺が関わるが、上記年齢層よりも年上の人間が感染した場合、睾丸、中枢神経系、膵臓、前立腺、胸等、他の器官も関わることがある。
潜伏期間は通常12日~14日である。
[編集] 症状
[編集] 診断
身体検査で唾液腺の腫脹を確認する。通常この病気は臨床の根拠で診断され、試験室での確定検査は必要がない。
[編集] 治療
流行性耳下腺炎の特異的治療法は存在しない。首を冷やしたり暖めたりすることで症状が軽減される場合もある。また、アセトアミノフェンを鎮痛のために経口投与する(ライ症候群発症の可能性のため、アスピリンをウイルス性疾患を持つ子供には投与しない)。また、暖かい塩水のうがい薬、柔らかい食物、および特別な流動食は、兆候を軽減するかもしれない。
[編集] 予後
予後は一般的によい。男性が不妊症になることもあるが非常にまれである。通常、一度感染すると一生有効な免疫を獲得する。
[編集] 合併症
- 他の臓器系への影響
- 男性の不妊症
- 穏やかな髄膜炎(まれであり、40%が耳下腺の腫脹無しで発生)
[編集] 各国において
[編集] 日本
日本において、流行性耳下腺炎の予防接種は一歳以上の子供への任意接種となっている。