海和尚
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海和尚(うみおしょう)は、日本に伝わる海の妖怪。『和漢三才図会』では名称は和尚魚(おしょううお)とされる。
[編集] 概要
体長は5~6尺(約1.5~1.8メートル)。カメ、特にスッポンに似ているが、頭部は人間のようで、「和尚」の名の通り頭髪はなく、口が耳まで裂けている。
この海和尚の姿を見ると不吉な出来事が起こるかもしれない、もしくは海和尚が現れると暴風が生じて災害が起きると言われている。福井県の若狭湾ではこれを捕えてしまった場合、酒を飲ませて海へ放したという。また捕らえて殺そうとすると、海和尚は前脚を組んで涙ながらに命乞いをするという。
海坊主の内、カメに似た姿の海坊主を海和尚と呼ぶとの説もある。
[編集] 関連項目
[編集] 出典元
- 草野巧 『幻想動物事典』 新紀元社、1997年、46頁。
- 村上健司 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、59頁。
- 水木しげる 『妖鬼化 1 関東・北海道・沖縄編』 Softgarage、2004年、19頁。