海援隊 (フォークグループ)

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海援隊
基本情報
愛称	海援隊
出身地	日本
ジャンル	ニューミュージック
活動期間	1972年～1982年、1994年～
レーベル	エレックレコード→テイチクレコード（ブラックレコードレーベル）→ポリドールレコード（ユニバーサルミュージック）
事務所	武田鉄矢商店
影響	早川義夫
メンバー
武田鉄矢（ボーカル）中牟田俊男（ベース）千葉和臣（ギター）

海援隊（かいえんたい）は、武田鉄矢・中牟田俊男（なかむたとしお）・千葉和臣（ちばかずおみ）の3人組（プロデビュー時）のフォークグループ。坂本龍馬が設立した日本初の株式会社である「海援隊」にちなんで名づけられた。

[編集] 来歴

アマチュア時代は、上田雅利が在籍（チューリップに引き抜かれて脱退。）。この頃はエレクトリックの5人編成で、照和（武田も店員であった）に出演しブルーズロック / ハードロックを演奏していた。（「一人ぼっちの軍隊」の詞はこの頃から存在していた。）また、武田鉄矢は、ジャックスの早川義夫の影響を強く受けていた。その後千葉が加入し3人組に改組し、CSN&Yの"Teach Your Children"等を演奏していた。URC日本フォーク地図の福岡（山本良樹率いる「ヴィレッジ・ボイス」）の音源にも1曲参加。泉谷しげるに誘われ上京。

1972年にアルバム「海援隊がゆく」でエレックレコードからデビュー。収録曲「風は春風」では泉谷しげるが乱入。「ほととぎす」は井上陽水が曲を提供。セカンドアルバム「望郷篇」(1973)発売後に収録曲「母に捧げるバラード」の評判がよく、73年末にシングルカットしてヒット。サードアルバム「風雲篇」(1974)を最後にテイチクレコードに移籍。74年大晦日にはNHK紅白歌合戦に「母に捧げるバラード」で出場。しかしその後しばらく低迷し、海援隊にとっては冬の時代を迎える。コンサートは客がおらずガラガラ、設立した事務所も社員に払う給料がなく、キャバレーで酔っ払い相手に歌ったりする。武田は「母に捧げるバラード」で得た印税による蓄えも尽き、妻の収入に頼るという辛い日々を過ごす。また'75年の大晦日は武田は妻と居酒屋で皿洗いをしているという有様であった。

テイチクのブラックレーベルからアルバム「漂泊浪漫」（さすらいろまん）、「心をこめて～回天篇」、そしてライヴアルバム「廻り舞台」をリリース。ブラックレーベル時代のアルバムは70年代フォークの佳作として知られ、音楽的な質も高いが、公式ページのプロフィールでは在籍したことについて言及されていない。

1977年にポリドールに移籍。これと前後して、海援隊は突如として再び注目されはじめ、シングル「あんたが大将」(1977)がヒット。1978年にはアルバム「堕落編」をリリース。「ダラクロン」、「故郷未だ忘れ難く」、「思えば遠くへ来たもんだ」などを含む。この後、TBSにて武田主演のドラマ「3年B組金八先生」のヒットで主題歌の「贈る言葉」(1979)もミリオンセラーとなり、1980年代以降の卒業式には欠かせない曲ともなっている。アルバム「倭人傳」(1979)には、その代名詞的ヒット曲「贈る言葉」が収録されている。 1980年のアルバム「誰もいないからそこを歩く」には「人として」や、エレック時代の先輩・生田敬太郎のカヴァー曲も収録されている。このほか、アルバム「ようやく解りかけてきた」、「だからひとりになる」（ともに1982）をリリース。ほかに「一場春夢」(1980), 「始末記」(1982), 「ラストライブ」(1983), また解散後に「回想録」(1986)などのライヴアルバムも出していた。また、映画「俺とあいつの物語」のテーマ曲「恋不思議」(1981)や「えきすとら」のテーマ曲「えきすとら」(1982)をシングルとしてリリースしていた。

1982年 12月19日に日本武道館公演をもって解散したものの、1993年 4月10日の「ドリームライブ in 福岡ドーム」で1日だけの再結成を経て、翌1994年にグループ活動を再開。現在はアルバムをリリースしたり、90年代には映画ドラえもんに曲を提供したり（それ以前に武田鉄矢はシリーズの作曲を担当していた。）、TV出演やライヴ活動も行っている。