消防署
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
消防署(しょうぼうしょ)は、日本の地方自治体において消防(消火・火災予防・救急・救助)を専門に行う消防機関、あるいはその建築物。
[編集] 位置づけ
消防本部を有する市町村にあって、本部に併設、あるいは、当該自治体内に何箇所かに設置され、緊急出動に備えている。出張所や分署を持つ消防署もある。
[編集] 設備と業務
- 消防車の配備:ポンプ車、はしご車、化学消防車、小型ポンプ車などの消防車を出動可能な状態で配備している。水害に備えて船外機付きボートを持つ署もある。本部に併設される「中央消防署」には司令車が配備されている。指揮車や救助工作車他特殊な支援車両は分署・出張所では配備されていないところも多い。
- 救急車の配備:救急車を出動可能な状態で配備している。
- 火災の予防:ガソリンスタンドなど危険物施設への立ち入り検査、防火対象物の検査などを通して火災の予防を行う。
- 火災の鎮圧:消防本部で受けた119番通報は、現場地区を担当する分署に送られ出動指令となる。
- 火災の調査:火災現場の調査を通して、出火原因の調査などを行う。
- 監視:かつては望楼より出火を監視していたこともあったが、建築物の高層化、119番通報での覚知が増えたので、近年行われることは少ない。もっとも、地震・事故による電話回線の途絶もあり得るため、“覚知し切れない出火箇所を確認するのに有効”と見直されつつはある。
- 救命講習の実施:本部に併設される「中央消防署」で開講される事がほとんど。