渋沢孝輔
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渋沢孝輔(しぶさわ こうすけまたはたかすけ、1930年-1998年)は日本の詩人、フランス文学者。長野県生まれ。元明治大学教授。1953年、東京外国語大学フランス語科を卒業。1956年、東京大学大学院フランス文学科修士課程を修了。ランボー、ボードレールなどフランス詩を研究する一方、みずからたくさんの詩集を発表。歴程賞、高見順賞、萩原朔太郎賞を次々に受賞した。1998年、下咽頭癌のため死去(享年67)。
死の直前まで記していた「入院日誌」が『冬のカーニバル』に収録されている。
死後出版の『全詩集』は、内容もさることながら、15,000円という破格の値段でも驚かせた。
[編集] 詩集
- 『渋沢孝輔全詩集』(死後出版)2006年
- 『冬のカーニバル』(死後出版)1999年
- 『星曼荼羅』1997年
- 『行き方知れず抄』1997年(萩原朔太郎賞)
- 『続・渋沢孝輔詩集』1996年
- 『花後の想い』1993年
- 『綺想曲』1992年
- 『啼鳥四季』1991年
- 『詩画集 星夜 施術者たち』1987年
- 『緩慢な時』1986年
- 『貝殻幻想 原型とリズム』1984年
- 『薔薇・悲歌』1983年
- 『花の断章』1981年
- 『廻廊』1979年(高見順賞)
- 『淡水魚 付=夜の樹間』1979年
- 『秋の歌』1977年
- 『越冬賦』1977年
- 『われアルカディアにもあり』1975年(藤村記念歴程賞)
- 『漆あるいは水晶狂い』1971年
- 『渋沢孝輔詩集』1971年
- 『場面』1959年
[編集] 詩論
- 『螺旋の言語』(死後出版)2006年
- 『詩のヴィジョン』1984年
- 『蒲原有明論 近代詩の宿命と遺産』1980年
- 『バッカスの杖 フランス詩人論』1980年
- 『思考の思考』1977年
- 『極の誘い 渋沢孝輔詩論集』1973年
[編集] 訳書
- ソーニエ『19世紀フランス文学』(共訳)
- マタラッソー、プティフィス『ランボーの生涯』(共訳)
- 『ランボー全集』(共訳)
- ジャン・ルーセ『フランスバロック期の文学』(共訳)
- アンドレ・ブルトン、マルセル・デュシャン編『シュルレアリスムの変貌』(共訳)
- ガストン・バシュラール『夢みる権利』
- ガストン・バシュラール『蝋燭の焔』