湯俣温泉晴嵐荘
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湯俣温泉晴嵐荘(ゆまたおんせんせいらんそう)は、長野県大町市の高瀬渓谷にある山小屋である。湯俣とは、高瀬ダムの上流、ダム湖の先の高瀬川沿いで、槍ヶ岳北鎌尾根を水源とする水俣川と、硫黄岳や鷲羽岳方面を水源とする湯俣川の合流点である。
北鎌尾根や湯俣川方面の唯一の登山基地としての役割と共に、高瀬ダムの水源管理の一翼をも担っている。また、湯俣からは、野口五郎岳方面に伸びる竹村新道もあり、槍ヶ岳北面の登山の要衝となっている。
湯俣は、その名の通り、温泉が湧き出る場所であり、以前は、河原を掘れば露天風呂を作ることができ、野湯を楽しめたという。但し現在は、以前の台風等の影響で、河原に大きな岩石が堆積しており、手掘りは不可能である。しかし、晴嵐荘の建つ河原の台地の近くには、機械掘りされた露天風呂が備えられており、入湯可能である。
また、湯俣川方面に少し行くと、天然記念物の噴湯丘を見ることもできる。