溝口秋香
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
溝口 秋香(みぞぐち あきか、生年不詳 -寛文12年10月12日(1672年12月1日))は、江戸時代前期の女性。初代新発田藩主溝口秀勝の姫であり、また赤穂浪士四十七士の一人堀部安兵衛の祖母にあたる。
初代新発田藩主溝口秀勝(6万石)の五女として生まれる。母は長井源七郎の娘。兄に溝口宣勝(第二代新発田藩主)、溝口善勝(初代沢海藩主1万石)。姉に公家中院通村(内大臣)の室がいる。
新発田藩重臣の溝口四郎兵衛盛政(組頭700石)に正室として下賜され、その間に三男七女を儲けた。このうち六女が中山弥次右衛門に嫁ぎ、その間に堀部安兵衛が生まれた。堀部安兵衛の母(秋香の娘)は、安兵衛の生後すぐに死去したため、安兵衛は三歳になるまで祖母である彼女が育てたが、寛文12年(1672年)10月12日に死去した。法名は秋香院殿。