犬神の悪霊
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犬神の悪霊 |
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監督 | 伊藤俊也 |
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脚本 | 伊藤俊也 |
出演者 | 大和田伸也 |
音楽 | 菊池俊輔 |
撮影 | 仲沢半次郎 |
編集 | 戸田健夫 |
公開 | 1977年6月18日 |
上映時間 | 103分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
allcinema | |
『犬神の悪霊』(いぬがみのたたり)は、東映が1977年6月18日に公開したホラー映画である。
[編集] 概要
1970年代のオカルト映画ブームを受け、東映が製作したホラー映画。監督・脚本を担当した伊藤俊也は日本土着の差別問題である犬神憑き・狐憑きに焦点を当て、前半は文明・都会人の象徴である主人公が、地方で犬神憑きによる差別に直面する……という物語であったが、途中から本当に犬神が取り憑いて大暴れする少女とのバトルホラーになるという展開を見せ、なんとも焦点がぼやけた、しかし印象的で個性的な作品に仕上がっている。特にラスト、焼かれていた主人公の死体が突然起き上がって溶けていくシーンはいまだに意味不明であり、作品の評価を分ける原因となっている。
ただし上記の差別問題を内包した内容に加え、作品中に舞台となった日本国内の具体的な地名などが明示されているためだろうか、いまだソフト化などはされていないカルトな作品となっている。
ソフト化が無理と思われたが、ついに2007年7月21日にDVDソフトとして発売される!!
[編集] ストーリー
ウラン技師・加納竜次は同僚の安井・西村と共にウラン鉱探査のためにある地方の寒村を訪れるが、その際に車が路傍の小さな祠を破壊してしまう。その後、加納は村長・剣持剛造の娘である麗子と結婚するが、その直後に西岡が発狂して自殺し、安井が野犬の群れに襲われて殺される。麗子は祠の件や、親友の垂水かおりが竜次に惚れていた事を知り、犬神の祟りだと断定し、次第に精神に異常をきたしていく。現代医学でも治療はできず、やむなく竜次は麗子の実家へ帰郷。そして犬神に憑かれたと断定された麗子は、憑き物落としの責め苦に耐え切れず、絶命する。それにより、村で犬神憑きの家系として忌み嫌われていた垂水家は村人達の憎悪を集めることになり、さらに竜次の会社がウラン採掘時に使った酸が村の水源に流れ込み、村人たちの中に死者が出る。村人達はそれを犬神=垂水家の仕業と断定、主人である垂水隆作の留守中に、かおりたち家族を皆殺しにする。隆作は犬を土中に埋めて呪いと共に犬の首を刎ねた。宙を飛ぶ犬の首に喉笛を噛み切られ、隆作は絶命。そしてその瞬間、磨子に犬神が取り憑き、村人たちへの復讐が始まった……。