犬神了
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犬神 了(いぬがみ りょう)とは漫画「ドカベン」に登場する架空の人物。
[編集] 概要
- 犬飼小次郎から土佐丸高校のエースの座を受け継いだサウスポー。片目は眼帯をし、奇妙な笑い声をあげる。
- 勝つために手段を選ばない性格。長い袖で手が見えない投法や背面投法などトリッキーなピッチングを得意とする。
- 高校2年の春のセンバツ大会決勝戦での明訓高校戦では、途中出場し、2打席目以降の山田太郎に「山田殺し」としてピンポイント登板し、上述の手段を選ばぬピッチングの数々でノーヒットに抑え込んだ。一選手に恐怖を覚え体を振るわせる山田の姿が描かれるのは、シリーズを通じてこのときだけである。高校時代に限れば山田が最も苦手にしていた投手だといえる。
- 更にその試合の山田の4打席目では、当たった時は平気で、時間が経過するごとに痛みが増してくる死球「死神ボール」なる故意死球を放つなど、まさに筋金入りの殺人野球の申し子であった。
- その後本塁でのクロスプレーで全身打撲の怪我を負い、動けないままライトのポジションに就いていた時、最終回殿馬のホームラン性の飛球をフェンスに登ってキャッチするが、ラッキーゾーンの中に転落してしまい、ホームランとなりサヨナラ負けを喫した。(キャッチ後にスタンドに落ちてホームランは当時のルールであり、現在はキャッチの時点でアウトとして認められる。その後のスタンド転落はボールデッドとなり走者は2つ進塁)
- 高校2年の夏の選手権大会では、1回戦で弁慶高校と対戦。7回まで弁慶打線をパーフェクトに抑えるが、8回に武蔵坊数馬にホームランを打たれ、その裏の攻撃でトップバッターとして犬神は出塁し、無死満塁のチャンスを迎えるが、ライトの武蔵坊の2度に渡る好返球により3塁に釘付け、その後の犬飼武蔵のホームラン性の一打も武蔵坊の神通力により奇跡のキャッチをされ、無得点に終わる。9回裏の最終バッターとして登場するも三振、敗退した。(アニメでは犬飼武蔵が最終打者)
- 高校3年の春のセンバツ大会準々決勝明訓戦では、8回まで無気力試合を続け、9回に突如殺人野球に切り替えるという戦法を取り、犬飼武蔵を捨て石とした走塁で1点先取を狙うが、山田の頭脳的な送球でタッチアウトとなり、その裏の攻撃で山田にサヨナラホームランを浴び、敗退した。
- 高校3年の夏の選手権大会県予選では、犬飼家の3男坊である知三郎をエースとする室戸学習塾に決勝で敗退した。
- 高校卒業後は広島東洋カープにドラフト1位(ハズレ1位)で入団
- プロに入ってからはオールスターゲームでしか山田と対戦する機会がなかったが、「山田は生涯のカモ」とうそぶいていた。しかし、実際は2本塁打されるなどむしろ山田にカモにされている。同僚(当時)の西山秀二やヤクルト(当時)の飯田哲也を使い山田をアウトにした事もある。
- プロ2年目の1996年、前半戦で20死球を与えていたが危険球退場はなかった。また前半戦で10勝をあげていた。3年目の1997年も前半戦ハーラートップの12勝で、2年連続オールスターで全セの先発投手として出場。
- 広島時代一時打者に転向したかと思われたが、その後も投手を続けていた。
- 現在は犬飼小次郎率いる四国アイアンドッグスに所属、主に9番外野手(中堅)で出場、背番号19
- 登場当初は「~だっちゃ」という言葉遣いだったが、いつのまにか「~じゃ」「~けん」と広島弁となった。
[編集] 略歴
- 球歴・入団経緯 土佐丸高校-広島東洋カープ(1995年~2003年)-四国アイアンドッグス(2004年~)
[編集] 背番号
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