珍妃の井戸
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珍妃の井戸(ちんぴのいど)は浅田次郎の小説。『蒼穹の昴』の続編として書かれた。1997年、講談社から刊行。初出は『小説現代』1996年12月号~1997年8月号。講談社文庫には2005年に4月15日初版。
目次 |
[編集] あらすじ
1898年に義和団事件起こり清朝の都北京は騒乱状態になり、列強8ヶ国の軍隊がこれを鎮圧した。 そんな、最中に光緒帝の寵妃珍妃が紫禁城内の井戸に落とされ虐殺された。「一国の君主の妃が暗殺されたことを、重大な事件であり真相を突き止めなければならない」と、大英帝国の海軍提督エドモント・ソールズベリー、ドイツ帝国の大佐ヘルベルト・フォン・シュミット、ロシアの露清銀行総裁セルゲイ・ペトロヴィッッチ、日本の東京帝国大学教授松平忠永の4人が事件の当事者に話しを聞きながら真相を解明しようとするが・・・
[編集] 証言
4人は以下の証言を集めるがつじつまが合わない。
- トーマス・E・バートン記者の証言
- 蘭琴氏の証言
- 袁世凱氏の証言
- 瑾妃殿下の証言
- 劉蓮焦氏の証言
- 愛新覚羅溥儁氏の証言
ついに、4人は真相を知るべく
光緒帝本人に聞きに幽閉されている中南海の島へとのりこむが・・・
[編集] 概要
いわゆる信頼できない語り手のテクニックを使った小説である。