瑞宝章
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日本の勲章 ![]() |
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瑞宝章(ずいほうしょう、Orders of the Sacred Treasure)は、1888年(明治21年)に制定された日本の勲章。国家または公共に対し功労があり、公務等に長年従事し、成績を挙げた者を授与対象とする。
制定当初は男性のみの勲章であったが、1919年(大正8年)から女性にも授与されるようになった。1892年(明治25年)7月19日、広瀬宰平(住友総理事)、渋沢栄一(第一銀行頭取)、古河市兵衛(足尾鉱山経営者)、伊達邦成(北海道開拓者)の4人が民間人として初めて明治勲章(勲四等瑞宝章)を受章した。それまで、勲章は国家のために尽くした者、つまり官吏にしか授けられなかった。ところが、同年賞勲条例が改正され、民間人でも国家のためにつくした者には授与されることとなった。
瑞宝章は、上から6級に分けられている。
- 瑞宝大綬章
- 瑞宝重光章
- 瑞宝中綬章
- 瑞宝小綬章
- 瑞宝双光章
- 瑞宝単光章
制定時には勲一等から勲八等までの8階級が存在していた。2003年(平成15年)の栄典制度改革により、同年11月3日(いわゆる秋の叙勲)から6階級に改められた。各階級の名称もそれまでの「勲○等瑞宝章」から旭日章に準じたものに改められた。
章のデザインは、宝鏡を中心に大小の連珠を配し、四条ないし八条の光線を付する。宝鏡は伊勢神宮の神宝を模したものと言われる。紐は桐の花葉をかたどる(旧制度下では紐なし)。綬は織地藍色・双線橙黄色(旧制度下では織地白色・双線橙黄色)。男女によって綬の形が異なり、綬の下端が男性用は丸形、女性用は蝶結びのような形。