甘木鉄道AR100形気動車
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AR100形気動車(AR100けいきどうしゃ)は、甘木鉄道の気動車である。
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[編集] 車両概説
1986年、日本国有鉄道甘木線の第三セクター化に際し、富士重工業にて製造された。当初はAR101~AR104の4両が製造され、輸送需要増に伴い1987年にAR105が、1989年にAR106が増備されている。
記号のARはAmagi Railway(甘木鉄道)を意味する。
[編集] 車体
形状は当時、富士重工が第三セクター鉄道向けに製造していたLE-CarIIと呼ばれるタイプの非貫通形バージョンにあたり、車体長15mで扉はバス用の折扉を車端部に配置し、側窓は上部固定、下部引き違い方式のバス用窓を採用している。また車体側面にはリベットが打ち込まれている。
前面は非貫通形の一枚窓となっている。増備車のAR105・106はワイパー形状が他車と異なっている。また全列車が基山~甘木間の運転であるため、前面窓下部に「基山 - 甘木」の表示板を掲出しており、方向幕は設けられていない。
車体塗装は白地にピンク色、エメラルドグリーンの帯を配した塗装としている。前面中央下部には甘木鉄道のマスコットキャラクター「レビット君」のイラストを入れている。
外観的には伊勢鉄道イセI形や長良川鉄道ナガラ1形に類似している。
[編集] 台車・機器
台車は空気ばね台車である。エンジンは直噴式ディーゼルエンジンの日産ディーゼルPE6HT03(230PS/1900rpm)を搭載している。これも伊勢鉄道イセI形や長良川鉄道ナガラ1形に準ずる。
[編集] 内装
座席は扉付近にロングシートを配置し、中間部に一方を1人掛け、もう一方を2人掛けとしたボックスシートを配置したセミクロスシート構造としている。なおAR103は1992年にオールロングシートに改造された。
冷房装置は、エンジン直結式のものを備えている。
運転台は車端中央部に配置しており、ワンマン運転に対応している。
[編集] 現状
老朽化が進んでいることから2001年よりAR300形への取替えによる廃車が進められた結果、2006年末までに全車廃車・解体処分となった。
AR104は廃車後、朝倉市内の「生い立つ保育園」に保存されている。
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