産経学園
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産経学園(さんけいがくえん)は、1955年3月12日に東京・大手町の産経会館に誕生した日本で最初のカルチャーセンターである。設立当初の名称は「東京婦人会館」であった。 戦前、日本で最初の「婦人のための教養クラブ」として活躍していた「東京婦人会館」が、戦後に新しい女性のためのクラブ組織として開設したのがその切っ掛けである。 この「東京婦人会館」というのは、「婦人が婦人のために知識と教養を高める機関」として作られたもので、小林一らが創立者となり、村岡花子、市川房枝、吉屋信子、吉岡弥生ら政治家、小説家、学校経営者が役員として名を連ねていた。
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[編集] 日本で最初(第1号)のカルチャーセンターとして
設立当時は、伊東深水の日本画、星野立子の俳句、生方たつゑの短歌、花柳寿輔の日本舞踊といった豪華な顔ぶれが売り物であった。女性、特に良家の子女を対象にしていること、おけいこごとを中心に講座編成していることは、初期のカルチャーセンターを性格づけるものであった。 その活動の中で最も大きかったのが「技芸教授教室」である。一流の講師に直接、安い月謝で多種多様の「技芸」が学べるということは、当時としては画期的なことであった。
その後夜間部も設定されることになり、働く女性にも歓迎され、開設1年で、各教室はほぼ満員となった。そこで、この「教室」部門を正式に「産経学園」として独立させ、男性も迎え入れることになった。それ以後、性別、年齢、資格などいっさい制限のない自由な教室「産経学園」の運営となったわけである。 現在関東に8ヵ所、関西に4ヵ所の教室を開講している。
[編集] 学園一覧
- 銀座産経学園 1965年11月
- 新宿産経学園 1967年12月
- 自由丘東急産経学園 1965年8月
- 蒲田東急産経学園 1968年11月
- 綾瀬産経学園1983年5月
- 吉祥寺産経学園 1959年4月
- 新百合丘産経学園 1992年11月
- 横浜産経学園 1957年11月
- 大阪産経学園 1972年4月
- 旭屋カルチャースクエア 奈良登美ヶ丘産経学園 2006年7月
- イオン大日産経学園 2006年10月
- なんばパークス産経学園 2007年4月
[編集] 関連会社
- 旭屋書店
- 米国旭屋書店
- 旭屋出版