白華
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白華(はっか)とは、コンクリートやモルタルの表面部分に浮き出るが白い生成物のことである。これが浮き上がる現象を白華現象(エフロレッセンス)という。白華が生じたとしても、コンクリート構造物の強度には問題はなく、生成物も無害であるが、外見上の問題となることがある。
[編集] 原因
- コンクリート内部(表層部)に侵入した水分が、蒸発する際に石灰分などの可溶成分とともに表面に染み出し固まる(一次白華)、もしくは空気中の二酸化炭素と反応して固まる(二次白華)ことによる。
- 白華現象は、コンクリートが固化する際の水分量、骨材、混和剤など多様な原因が関与して発生するものと考えられている。
- 太陽光が当たり乾湿の差が大きいと考えられる南側には生じやすい、気温の低い冬季より夏季の方が進行しやすいといった特徴がある。
- つらら状に成長し、鍾乳石のようになることから、騒ぎになることがある。
- 酸性雨が主要因とされることもあるが、原因が多岐にわたるため、断言することは非常に難しい。