県立海空高校野球部員山下たろーくん
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『県立海空高校野球部員山下たろーくん』（けんりつうみそらこうこうやきゅうぶいんやましたたろーくん）は、週刊少年ジャンプで連載されていたこせきこうじ原作の漫画作品。また、それを原作としたアニメ映画。
社会人となった主人公を描いた続編としてコミックバンチ（コアミックス）で連載の『株式会社大山田出版仮編集部員山下たろーくん』、『山下たろーくん うみとそらの物語』の2作がある。
目次 |
[編集] 県立海空高校野球部員山下たろーくん
[編集] 概要
史上最高を目指す史上最低の野球部員、山下たろー。彼の所属する海空高校野球部はやる気の無い弱小チームだった。ある日同じ地区の強豪・山沼高校が練習を視察に来、海空のナインをお世辞で褒めちぎる。それを嘘だと気づかずに発奮した海空ナインは猛練習を重ね、また山下たろーの野球への情熱に感化され、怒涛の勢いで勝ち進むのだった。
[編集] 県立海空高校(千葉・栃木・群馬・埼玉の4県の内のどこか)
- 山下たろー(4番・ピッチャー)
- 主人公。何やってもダメな高校生で中学校・高校1年の前半時に周りから苛められていたが、辰巳との出会いで隠された野球の能力が開花していく。通称「発展途上人間」。「史上最高の野球部員」となることが目標。得意球は「大速球一号」と腕の関節の柔らかさを利用した「大速球二号」。「ド不器用」とよく辰巳に言われていたが､作中でスローカーブ、チェンジアップ、フォークボールをマスターし、相手投手の変化球に一打席でアジャストするなど器用さを披露する場面も多い。右投げ左打ち（元は右打ちだったが、「一塁ベースに近いから」と言う単純な理由で左打ちに転向。また、江河原戦では吉田の左投手用グラブを借りて左での登板もある。)身長152cm、「たたかれても､踏みつぶされても」平気な頑強な身体が持ち味。1973年2月2日生まれ（1989年3･4合併号より）。
- 辰巳亮介(3番・サード)
- 大柄で血の気の多い粗暴な性格、何かに付けてたろーを殴って蹴って張り倒す。その一方、チームが勝利した時でもチームの歓喜の輪には加わらず腕組みをしながら後ろで微笑んでいることが多いクールな一面も持つ。中学校のとき野球部に属しピッチャーをしていたが、当時の監督に指図されたのが気に食わず暴行事件を起こし、たろーと出会うまで野球をやめていた。佐々木にメジャーリーガーに匹敵すると評価されるほどの野球センスの持ち主。普段は恐ろしい形相であるが、集中力が高まると無表情になる。選抜高校野球大会準決勝では先発で登板した（ちなみにこのときのキャッチャーはたろー）。
- 須永(1番・セカンド)
- 海空が誇るリードオフマンで通称「さすらいの賭博師」。高校生ながら様々な場所で「競馬・すごろく・麻雀」により勘を研ぎ澄ましており、勝負師としてのセンスは抜群。北野も認める芸術的なバッテングと守備を誇る。住所・家族構成が謎で、選抜高校野球大会の時に宿舎にいる時も誰かに寝ている姿を見せずどこかで寝ているという変人的な所がある。
- 高倉(5番・ファースト)
- 主将でイケメン。「暴力恐怖症」と言う情けない一面を持つが、観客の野次を聞いて頭にきた大内山の頬を一度だけ叩いた事がある（暴力恐怖症の高倉が自分から暴力を振るったのは劇中ではこれが最初で最後）。勝ち進むにつれ主将らしいリーダーシップを発揮するようになる。関東大会準決勝では、東相大明陵・立原の「左の狙撃兵」への恐怖心を克服して安打を放ち、突破口を開いた。
- 田中(2番・キャッチャー)
- 家が農家であり、普段家にいるときは家業である農業を手伝っている。鍬を振り下ろすような独特のダウンスイング(後に「どぶ君打法」と名付ける)が特徴。また、バントの名手である。春の甲子園大会以降では吉田が加入したために補欠となる。捕手でありながら2番を務めたように出塁率は高かった。
- 熊田 猪一郎(6番・レフト)
- 巨漢で怪力を持つがチーム一気弱である。関東大会準決勝では、最終回2アウトでサヨナラ打を放つ。紀野国高との試合でも、海空サイドのベンチに忍び込んだ山田の助力によって小林の攻略法を見出した。チーム一の強肩でもある。
- 大内山(7番・センター)
- 短気なところが特徴。かつてたろーをからかって笑っていたが、たろーの情熱に影響を受け、海空ナインとしての自覚をもつようになる。同じく短気な近藤（山沼）とは波長があうのか近藤キラーであり、関東大会の決勝で彼からホームランを放ち、ストーリー上これが唯一の打席での活躍したプレイである。守備では選抜高校野球大会準々決勝で彼が守っていたセンターに飛んできた打球をダイビングキャッチしたが、同じ試合に再び打球が飛んでくると取れずに同点とされる。さらにこの時足を負傷し、この試合には勝利したものの次の準決勝では欠場となる。
- 吉行(8番・ショート)
- あご髭がチャームポイントである。チーム一地味で、試合成績はチーム内でもドンジリであるが、ジャストミートした時の打球の鋭さはチーム一である。真ん中高めが得意。ど真面目で要領が悪く、たろーに似たタイプの選手。地区大会では特別な活躍がなかったが、関東大会・南浦戦では、自身の初の打点となる同点の殊勲打を放つ。
- 若月(9番・ライト)
- 肥満体型であるが、見た目によらず俊足であり、通称「身の軽い肥満体」。選抜高校野球大会準々決勝で、サヨナラ勝ちを決めるはずのタックルを逆に対戦相手のキャッチャーに弾き返され負傷する。さらに、次の回で守備の際にフェンスに激突して負傷を悪化させてしまい退場する。次の準決勝では大内山と同様に欠場となった。バッテイングの活躍がほとんど描かれなかった。
- 新開(補欠・マネージャー)
- 「運動神経がプッツリ切れてる」と言われるほどの運動音痴。反面、野球の理論、技術論に非常に詳しく、そのため基本的には解説役やレギュラーへの助言役に徹しているが、物語が進み怪我人が続出すると選手層の薄さのために代打やスタメンで出場することになる。県大会・大潮商戦では、代打で初めての打席にもかかわらずサヨナラ打を放ち、江河原戦では負傷した熊田に替わりスタメンでレフトに入り、大田原のホームラン性の打球をスタンドからはじき返して二塁打にしてしまうなど、根性で運動音痴をカバーしている。
- 大林監督
- 池田
- 岡村
- 校長
[編集] 海空高校と同じ県内の各対戦校とその選手
[編集] 私立山沼高等学校
県内を代表する野球名門校であり甲子園に出場して当然なくらいの実力校である。海空とは3度(地区大会決勝・関東大会決勝・春の全国高校野球大会決勝)対戦している。
- 佐々木
- 4番でエース。実力も人格も県を代表する選手で、海空の選手が最大のライバルとしている。打撃では内角低めが唯一の弱点であり、県大会の江河原戦ではそこに漬け込まれて敗戦したが、ひそかに特訓を重ねて克服し、関東大会準決勝の再戦では見事に特大の場外本塁打を放ちリベンジを果たした。表情をあらわにせず静かに闘志を燃やすタイプである。投手として海空との初対決時には、ストレートを目で追う事すらさせず、コントロールミスが一球も無かった。以降作中では打者に専念した。
- 長尾
- 3番。地区大会でピッチャーで登場していたが海空に苦戦させられ佐々木に交代させられる。チーム内では佐々木の次の実力者である。地区大会では佐々木にライバル意識を燃やし、高慢さが目に付いていたが、山下たろーの不屈の闘志に感化され、関東大会では決め球をヒットされて動揺した近藤を叱咤するなど、人間的に成長した面を見せ、辰巳を感嘆させた。
- 近藤
- 5番、サウスポー。孤児施設の出身で地区大会では補欠であったが、時々顔見せに施設を訪れる時は自分が山沼のエースだと嘘をついていた。たろー率いる海空に山沼が敗れたとたん一気に情熱を燃やし関東大会でレギュラーを摑み関東大会決勝でピッチャーの座を摑む。施設で妹のようにかわいがっていた毬子の死を越え、嘘を本当にするため彼女との約束である「いちばん」を目指して海空に挑んだ。吉田よりストレートは速く､カミソリシュートが決め球と思われているがじつはフォーク。
- 山崎
- 1番。名前と姿が登場するぐらいでストーリー上目立つことがない選手。
- 村西監督
[編集] 県立大潮商業高等学校
強豪山沼高校に勝つほどの強豪校であり、海空高校がチーム10人一丸で勝利したときは、かなりボロボロであったくらいである。もし海空とあたらなければ選抜高校野球大会に出場できた位の実力はあり、ストーリー上山沼高校より実力は上だと思われる。
- 棟方（兄）
- 5番・ピッチャー。県内を代表する投手でたろーとは中学校が同じ(たろーは後に転校)である。中学時代、素質はあったがレギュラー落ちの屈辱に耐えれず一度は野球から離れたが、たろーの姿に感化され、再度野球に復帰した。そういった過去もあり､今でもたろーを尊敬している。アンダースローで絶妙のコントロールを駆使して打ち取ると思えば、オーバースローの剛速球でねじ伏せる投法も使い、さらにチェンジアップも織り交ぜ、海空を苦しめた。「安打製造機」と呼ばれるバッティングの実力も全国クラス。
- 東山
- 4番・ファースト。巨漢の主力選手。
- 黒田
- 6番・レフト。東山と同じ主力選手だが棟方(兄)・東山と比べ地味であまり目立たない選手。「速球殺し」の異名の通りストレート打ちが得意であり、ストレートだけに狙いを絞る打法を身上としている。
[編集] 私立江河原高等学校
県大会決勝戦の対戦校。県大会の準決勝で山沼高校に勝利し、決勝戦に進む。後に関東大会の準決勝で再び山沼高校と対戦し、延長14回の末、惜敗して甲子園出場を逃す。柄の悪い新設の男子校（推定）でチームはリードされても次の回で追いつき逆転して勝利をするのが特徴である。
- 吉田(後に海空高校へ転入)
- 2番。一年生の左腕。自信家かつ短気で高慢だが気弱なところがある。県大会の決勝後、おそらくは家庭の事情により海空高校へ転入する。海空ではキャッチャーも務め、打順は2番（準々決勝では4番・準決勝では3番）である。「史上最強」を目標としている。斜に構えた所もあり「ひねくれもここまでくると立派」と北野に言われていた。
- 北野（後に北沢東へ転入）
- 4番。野球の天才でピッチャーの投球に対しての打ち方をすぐに見つけ出す。彼の「隙のない打法」は幾人もの選手が真似をするほどであるが甲子園大会ではその打法をさらにパワーアップさせた「隙だらけの打法」を生む。飄々とした態度などは落合博満を想起させる。口にくわえた楊枝がトレードマークで、楊枝が上を向くと本気になる。後に家業が楊枝作りである、との事なので、この楊枝は自家製のものと考えられる。
- 大田原
- 3番。一年生の巨漢である。打点・打率・本塁打は県内トップだと思われ県大会の準決勝で佐々木（山沼）から三打席連続ホームランを放っている。巨漢に似合わず､身のこなしはしなやか。投手も務められる。
- 井上
- 5番。主将でどんな投球でも粘り強くファールにしそしてヒット・ホームラン（稀だが）を放つ。その打撃は佐々木から「かまぼこを切るようないやらしい打撃」と評される。生徒達からは「井上ちゃん」と呼ばれている。
- 村田
- 2年生の1番で俊足のもち主。
- 平山
- 9番。鈍足でスタメン1成績がビリで9回の裏で三塁に向かった際に辰巳・たろーの守備の際にアウトにされる。
[編集] 他の対戦校
三下工業や五州高校とも対戦
[編集] 関東大会の対戦校とその選手
[編集] 私立(推定)南浦高校(茨城県代表)
私立高校で偏差値はあまり良くないと思われる。チームメイトもかなりイモ臭い選手がそろっている。いわゆるエリートコースから外れてしまった選手中心のチームで向上心は作中屈指のチームである。
- 池田
- 小柄な身体を豪快にフルスイングさせるバッテイングが特徴で、オジー・スミスばりのショートの守備もトップクラス。主将だがいい加減で時間にルーズ、試合に遅刻をする。松岡と同じ中学校(推定)。ベース手前でホップする「サンライズボール」の使い手。「情熱野球」が身上。
- 松岡
- 巨漢で佐々木とは同じ中学校であり、佐々木は松岡の才能を認めていた。池田とも同じ中学校(推定)。池田とは普段は仲が悪いがいざという時はお互いを信頼したプレイを見せる。学力はあまり高くなく、山沼高校を初めいくつかの高校の入学試験で落ちてしまい、池田の紹介で南浦高校に野球推薦で入学をする。
- 沢村
- 美男子であり、女の子達にもてている。チームのエースであり、絶妙なコントロールを誇り、関東大会の1回戦ではノーヒットノーランを達成している。心臓病の持病を抱えている（須永曰く「蝶の羽根のような脆さ」）為､強豪高には進学出来なかった。池田に教えてもらった「サンライズボール」の使い手だが、持病により多投は出来ないとされている。
[編集] 私立東相大学付属明陵高校(神奈川県代表校)
ストーリー史上最強のチームと呼ぶに相応しく下位打線が無く(二段構えの上位打線)、5番を挟んで1番から4番と6番から9番までがほぼ同じ能力をもつとされる。
- 高杉
- サード・4番。たろーとは幼なじみであり、小学校・中学校が同じ。剣の達人で中学校では剣道で全国制覇している。明陵高校の部員セレクションでも無条件で合格した。たろーが｢史上最高｣を目指し、野球を始めるきっかけとなったキーパーソンでもある。
- 棟方（弟）
- ピッチャー・2番。大潮商の棟方の双子の弟。中学校では喫煙をするほどのヤンキーである。中学校はたろー・高杉・棟方(兄)と同じであったと思われる。高杉が野球で明陵へ行くと知ると後を追って明陵へ行く。「詐欺師投法」を武器としている。兄を最大のライバルと考えている。
- 立原
- 2年生、ショート→ピッチャー・9番。作品中もっともたろーに近いキャラである。１年生時入部試験に落第し、再度試験を受けるも並以下の数値ではあった。しかし、監督に努力による進歩と身体的素質を認められて、監督の推薦という形で入部する。「影の4番・努力の4番」と呼ばれ、人一倍の努力がナインから認められ、推されて主将となる。チーム全員の「導火線の火付け役」と呼ばれ、彼が塁に出ればチームはより実力が発揮されると言う。ピッチャーとしては監督譲りの左のアンダースローから繰り出される鋭いクロスファイヤーのストレート（ホームベースをわずかにかすめるだけで、観客に「プロでも打てない」と言わしめている）を完成させ、「左の狙撃兵」と呼ばれるようになった。ストーリー上最強の選手であると考える読者は少なくない。
- 江崎
- 1年生の1番。俊足である。
- 島岡
- 1年生の3番。外見は「ぼーっと」しているが、投手は外見にだまされて長打を放たれるという恐ろしい選手である。通称「塁上の掃除人」。
[編集] 春の選抜高校野球大会の対戦校とその選手
[編集] 私立北沢東高等学校(西東京代表)
マスコミに優勝候補校と言われ、マスコミが発表した甲子園のランキング評価も最高のAランク。予選では１試合平均得点７．６を誇る打撃のチーム。
- 山田 健太
- 新2年生でエースで4番。キセコ島で祖父と二人で暮らしていた、根っからの自然児。合宿にきていた野球部員との合同練習で並外れた体力を発揮し、そのまま入部する。性格は天真爛漫。重い球「剛速球」と超速い球「超速球」を使い分ける。
- 斉藤
- キャッチャーでキャプテン。性格は凶暴でポカをする山田をよく殴る。
- 大場
- 新2年生で1番。合宿で山田の底知れない体力に驚愕し、巨木割りのトレーニングに人一倍励み、チップしたボールに焦げ臭さが残るほどの腕力を手に入れた。
- 坂本
- 北沢東の元4番バッターで195cmの長身を誇る。北野の加入で5番に降格される。打法は「一本足打法」たろーの「大速球１号｣を最初に完璧に打ち崩したバッター（一本足打法と完全にタイミングが合ってしまったため)
- 石川
- 北沢東の2番バッターで左打者。流し打ちがうまくどんなに狭い三遊間でも抜いてしまうといわれている。リストが強く引っ張った打球も鋭い。
[編集] 県立紀伊國高等学校(和歌山県代表)
他の甲子園出場対戦校と比べてやや地味な対戦校であり、ランキングもCランクだった。
- 中村 大造
- 新2年生でエース。「未完の大器」。タイガースファンの不良。野球は手早くスマートに進めるのがポリシーらしく、たろーのやり方を「どんくさい」と馬鹿にする。野球仲間で幼馴染のよし男と一緒に甲子園に進むのが目標だったが…。経験に裏打ちされた野球知識と「大カーブ1号」を武器にしたが、須永に大カーブ１号の弱点を見切られてしまう。
- 小林
- 新2年生でピッチャー。「超合金リスト」と呼ばれるほどの脅威の手首の持ち主で超俊足。一塁側ファールフライを三塁の守備でありながら、あわやキャッチしてしまうくらいであり、野球センスだけならば作中でも飛びぬけている。中村の後を受けリリーフとしてマウンドに立つ。投球は驚異的なスピンがかかった速球となる。でも精神レベルは幼稚園児並みで、たろーと「打つ」「打たせない」と不毛の口げんかを始めるほど。
- 武田
- 大柄の不良で別名「大魔神武田｣。野球部を始め、柔道・ボクシング・空手などの部活動に籍を置いている。中村とは喧嘩仲間であり、中村が野球部に籍を入れた事と、よし男とのエピソードの感激し、盛んに野球に取り組むようになった。よし男が目標を中村に託すところを紀野国ナインと一部始終見ており、それ以来試合中であろうと、真剣にやっている者を馬鹿にする人間を殴るといった行動をみせた（たろー曰く「辰巳よりすごい」）。
[編集] 私立大中央学園高等学校(徳島県代表)
前年の夏の全国高校野球選手権大会の優勝校で、名実ともに史上最高のチーム。ランキングはAランク。ちなみに実際の徳島県私立高校は、甲子園で優勝はおろか、出場すらしていない。
- 高木
- 何をやらせても完璧な天才で、熱中できるものがなく退屈な日々を過ごしていたが、たまたま妹と観戦していた地区大会の海空と山沼の試合で、山下たろーの奇跡に遭遇し自分と対等に戦える相手と認める。「いずれ全国に出てくる」と直感し、たろーと対戦すべく、野球の名門の大中央学園に転校した。高速スライダーを武器にするスイッチピッチャーであり、打者によって左右を使い分ける。打者としてはミートタイミングのセンスがずば抜けており、軽いスイングながら流し打ちでホームランをたろーから放った。
- 真田
- 二番手ピッチャー。海空戦で先発。長い腕から繰り出す速球が持ち味。北沢東の山田と同じ投球をし、海空の須永に「山田の超速球であり剛速球である」と言われた。海空戦まで54イニング連続無失点を記録していた。
- 山崎
- 主砲でファースト。左投げ左打ち。出塁率９８％を誇り、1番打者として出塁した時は必ずホームに戻ってくる（チームが得点する）と言われる俊足である。外交的で性格が軽く、相手を小ばかにすることがあるが根は真面目。本来はエースピッチャー（右投げの真田との二枚看板か?）のようでKOされた真田に替わってマウンドに上がろうとするも、たろーに「高木だもんね～！」と止められる。たろーの新必殺投球「大速球2号」の弱点（真ん中に投球が集まる)を見切る。
- 山本
- 眼鏡がチャームポイントの選手。生真面目な外見で打球の行方や投球の癖に関する見切りが優れている。
[編集] (私立・公立どちらか不明)あわもり高等学校(沖縄県代表)
初出場でありながら、これまでの試合をすべて逆転で勝ち抜き、準決勝に進出した。「逆転のあわもり」の異名をとる。ランキングは不明。
- 比嘉
- エース。小太りで常に何かしら食べている食いしん坊であるが、底知れないパワーを発揮する。たろーに大速球を教えてもらうが、比嘉の体力がたろーより上回るためその威力はたろー以上である。なぜか帽子をかぶっていないが本気を出すと帽子をかぶり直す。
- 上原
- 四番。普段は飄々としているが、得点圏に走者が出ると、驚異的な集中力を発揮して高打率を誇る。投手としての実力は比嘉以上であり、ストーリー上に登場する選手の中で実力が明陵の立原と1･2を争う選手である。
- 友利
- 一番。プロ並みのスイングスピードを持つ。作中№１の俊足だと思われ、盗塁成功率は十割。ジャンプ力も海空の吉田の頭上を超えるほどである。
- 仲田
- 二番。巨漢だが体系に似合わず器用である。
[編集] その他の登場人物
- 長尾の弟
- 名前は「良男」。小学生と思われる。メガネをかけており、兄弟でありながら兄には似ていない。大潮商戦の前に友人達と一緒にたろーの特訓につきあっていたことがあり、たろーを「弟子」と呼んでいた。
- 毬子
- 近藤の育った孤児施設に置き去りにされた時（おそらく親がくれた）野球のボールを握り締めていた小学生の女の子。将来は野球選手になりたいと夢を持ち、近藤には妹のようにかわいがられ、近藤の嘘を信じて「いちばん」の野球選手になることを願っていたが関東大会決勝前に交通事故に遭い死亡。
- 孤児施設の園長
- 山田の祖父
- 小笠原の孤島で山田と二人で暮らしていた。高校野球全国大会で北沢東ベンチに忍び込み、選手にアドバイスを与える。
- 記者
- スポーツ新聞の記者で、甲子園の出場校を取材していた。紀伊國高校との試合前に海空高校も取材に行ったことがあるが、海空高校の野球部員達に中村の事について逆に取材されたことがある。海空高校なら大中央学園に勝つかもしれないと言う予感を感じ、見事に集中している。
- よし男
- 紀伊國高校・中村の幼馴染で野球仲間。中村と一緒に甲子園に行くことが夢だったが、自分がどんくさく才能がないことを悟り、中村一人にすべてを託す。これが紀伊國ナインの結束力を強固にする結果に繋がった。
- 大造の父
- 高木の妹
- 野球に興味のある好奇心旺盛な女の子（女子高生？）。兄をむりやり地区大会の山沼戦に誘った。たろーにも興味があるらしく、海空ナインが甲子園を初めて訪れたときに、たろーにサインをねだっており、ミミズが這ったような字を見て「わあ、じょうず」と言っている。
- 比嘉の父
[編集] 映画版
[編集] 主題歌
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この項目「県立海空高校野球部員山下たろーくん」は、漫画に関する書きかけ項目です。加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています。（Portal:漫画 / ウィキプロジェクト 漫画・ウィキプロジェクト 漫画家） |
