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礎板(そばん)とは、礎(いしづえ)となる板材のことであり、建造物の土台となって、柱などを支える板のことをいう。板材は腐食しやすいため、普通は礎石すなわち石材が基礎となることが一般的であるが、石材の得られにくい地域などでは基礎に板を用いることがある。
掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)は、坑(あな、穴)を掘りくぼめて礎石や礎板を用いず、そのまま柱を立てた建物であるが、沖積平野とくに泥質地などでは、そのような基礎のない柱では建物自体の重みで柱材が沈下していく心配もあることから、それを防ぐために考案されたと考えられる。