社内ニート
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社内ニート(しゃないニート)とは、民間企業等の内部においてニートのごとく存在しているものをいう。
[編集] 概要
就学も労働もしないものをニートと呼ぶが、これに対し、社内ニートとは、社員としてその企業に在籍していながら、仕事も与えられず、机に座って終日時間をつぶしているものをいう。オフィスニートとも呼称する。
社内におけるニート的な存在という意味で、一部のマスコミ記事などで散見される言葉である。ただし、それほど一般的には浸透していない。
いわゆる、窓際族であるが、窓際族が定年が近い者というイメージであるのに対し、社内ニートは若年層も多く含む。
そもそも、そのような存在がなぜ許されているのか不思議に思う人も多いであろう。その背景としては、社員というものは、一度雇用すると簡単に解雇することができないこと、強力なコネ(有力取引先、政治家など)がバックにあったりすることがある。また、なんらかの出来事がきっかけでヤル気を失って社内ニートと化してしまうケースもある。
日本社会が転職や中途採用にあまり適応しておらず、容易に転職できる環境でないことも大きな理由である。
社内ニートと呼称され、最近クローズアップされてきた問題ではあるが、この種の従業員は昔から存在していた。但し、それらの実態が外部で話題になることはなかった。マスコミ等で話題になり始め、「社内ニート」と呼ばれ始めたのは近年になってからである。