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ニート - Wikipedia

ニート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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Disambiguationこの項目では無業者について説明しています。その他のニートについてはニート (曖昧さ回避)をご覧ください。

ニートとは英国政府が労働政策上の人口の分類として定義した言葉で「Not in Education, Employment or Training」の略語である。日本では2004年の労働白書において「主婦と学生を除く非労働力人口のうち15~34歳の人」が「若年無業者」と定義され、後にニートと言い換えられるようになった。

目次

語源

1999年にイギリスの内閣府社会的排除防止局(Social Exclusion Unit)が作成した調査報告書BRIDGING THE GAP: NEW OPPORTUNITIES FOR 16-18 YEAR OLDS NOT IN EDUCATION, EMPLOYMENT OR TRAININGに由来する言葉であり、ブレア政権で用いられた政策スローガンの一つ。そのため英国におけるニートの定義については、当該報告書に準じた「16~18歳の教育機関に所属せず、雇用されておらず、職業訓練に参加していない者」とされている。但し、ニートという語は英国を始めとする諸外国では殆ど使用されておらず、類似した分類も普及していない。むしろ近年欧米ではニートについて「日本における若年無業者問題を指す語」として認知されつつある(プレカリアートも参照)。なお以下の解説は、断りの無い限り日本におけるニートの説明である。

経緯

この言葉は厚生労働省2004年に発表した労働白書の中で、「労働者・失業者・主婦・学生」のいずれにも該当しない「その他」の人口から、「15〜34歳」までの若年者のみを抽出した人口(若年無業者)が、同年出版された玄田有史の著書において「ニート」と言い換えられ、以後、マスメディア等を通じて一般にも知られるようになった新語である。

現状

非常に誤用の多い言葉である。そもそもニートとは「○○をしていない」という「状態」を現しているにすぎない言葉であったが、その語義はマスコミよって歪曲化され、現在では「○○をする意欲が無い」という意味で使われることが一般的となっている(※1)。なお内閣府安倍晋三政権発足以降)は、ニートを労働経済問題と捉えており、現在「再チャレンジ支援策」などの救済措置を検討している。

※1.ちなみに、第162回衆議院予算委員会第7号(2005年2月7日)では、尾辻秀久厚生労働大臣(当時)が、「働いておらず、教育も訓練も受けていない者」としており、「働く意欲のない者か?」という質問に対し、「ニートの定義は先ほど答えたとおり。若者にもさまざまいて、意欲のある者もいたりする」と答えている

定義

日本におけるニートの定義については、英国とは社会状況が異なることから、厚生労働省所管の「労働政策研究・研修機構」が、労働力白書における若年無業者の定義をそのまま流用し、いわゆる日本型ニートとして再定義した。また内閣府青少年の就労に関する研究調査においてニートを定義しているが、こちらは調査のために用いられたものであり、政府の統一見解としては前者のものが採用されている(2005年5月)。

なお、これらの定義は「若年無業者を統計的に抽出しようとした場合、近似値を示すであろう条件」である。

厚生労働省の定義

「若者の人間力を高めるための国民会議資料」や平成17年以降の「労働経済白書(労働経済の分析)」では、ニートを「非労働力人口のうち、年齢15歳~34歳、通学・家事もしていない者」としており、平成16年「労働経済白書(労働経済の分析)」での定義(「年齢15~34歳、卒業者、未婚であって、家事・通学をしていない者」)に、

  1. 学籍はあるが,実際は学校に行っていない人
  2. 既婚者で家事をしていない人

が追加された。 これにより推定数は2002年の48万人、2003年の52万人から、ともに64万人へと上方修正された。

内閣府の定義

内閣府の「青少年の就労に関する研究調査」で用いられる定義は、「高校や大学などの学校及び予備校・専修学校などに通学しておらず、配偶者のいない独身者であり、ふだん収入を伴う仕事をしていない15歳以上 34歳以下の個人である」としている。なおこの調査では、家事手伝いについてもニートに含めるとしている(専業主婦(夫)は、対象に含めない)。

備考

厚生労働省は、家事手伝いをニートに含まない理由について「自営業者の家族従業員が含まれるため」除外しているが、内閣府の青少年の就労に関する研究調査企画分析委員長玄田有史はその実態を把握するため家事手伝いをニートに含め調査を実施している。なおこの言葉はしばしばフリーターと混同されることもあるが、両者は同一ではなく、フリーターはあくまで労働力人口にも数えられる労働者である(但し内閣府の定義では、フリーターの一部にニートが含まれる場合もあり、両者の違いは必ずしも明確ではない)。また失業者についても「就業に向けた活動をおこなっている」という点でニートとは区別される。

調査

ニートの人口を算出する調査としては、以下のものが使用されている。

労働力調査
労働力調査とは、毎月1回、およそ4万世帯を対象とした調査で、ニートは基礎調査票の5項「月末1週間(ただし12月は20~26日)に仕事をしたかどうかの別」という設問の「仕事を少しもしなかった人のうち」「その他」に該当する人で、かつ15~34歳までの人となり、2006年の各月の平均は約62万人と推計されている。参照:労働力調査 基礎調査票(総務省)
就業構造基本調査
就業構造基本調査とは、5年に1回、およそ44万世帯を対象(2002年)とする標本調査で、過去1年間の国民の就業状態を調査する目的で行われる。内閣府の平成17年青少年の就労に関する研究調査では、この就業構造基本調査を特別集計し、ニートの規模を推計している。

類型

内閣府の調査では、ニートを非求職型と非希望型に分類している。前者は、就業を希望するものの具体的な活動はしていない者のことで、後者は就業自体を希望していない者のことである。

非求職型

非求職型の定義は『無業者(通学、有配偶者を除く)のうち、就業希望を表明しながら、求職活動はしていない個人』であり、就業構造基本調査の調査項目において『無業者(通学、有配偶者を除く)のうち、「何か収入になる仕事をしたいと思っていますか」に「思っている」を選び「その仕事を探したり開業の準備をしたりしていますか」には「何もしていない」を選んだ個人』としている。

非希望型

非希望型の定義は『無業者(通学、有配偶者を除く)のうち、就業希望を表明していない個人』であり、『無業者(通学、有配偶者を除く)のうち、「何か収入になる仕事をしたいと思っていますか」に「思っていない」を選んだ個人』としている。

備考

なおニートの分類としては他に、ヤンキー型、ひきこもり型、立ちすくみ型、つまずき型、の4種類に分類できるという言説もあるが、これは一部の研究者が、対象者51名(うち31名はフリーター)という小規模な調査を基に分類したものであり、私的な見解という見方が強い。

規模

内閣府の定義によるニートの総人口は、1992年から2002年までに約18万増加している。しかしそのうちの大半は非求職型のニートであり、非希望型のニートについては殆ど増減が見られない。

変遷

失業者・非求職型・非希望型の推移(単位:千人)
失業者 ニート
非求職型 非希望型
1992 638.9 256.6 0.7% 411.7 1.2%
1997 993.3 291.1 0.8% 425.4 1.2%
2002 1,284.6 425.7 1.3% 421.5 1.2%

出典:「青少年の就労に関する研究調査 表2-1-2」(内閣府)

年齢階層別の推移については以下のとおり、15~19歳までの若年層が18万人から12万人に減少する一方、30~34歳までの中年層のニート人口は12万人から23万人へと倍増している。

年齢別・推定人口(単位:千人)
年\年齢 15~19歳 20~24歳 25~29歳 30~34歳
1992 176.8 1.8% 215.6 2.2% 158.8 1.9% 117.2 1.5%
1997 149.2 1.8% 228.7 2.4% 211.2 2.2% 127.3 1.5%
2002 114.5 1.6% 240.9 3.0% 264.0 2.8% 227.9 2.4%

出典:「青少年の就労に関する研究調査 表2-1-2」(内閣府)

また、第一生命経済研究所は、国立社会保障・人口問題研究所の人口推移の推計値と、1990年~2000年のニート比率のトレンドが続いていくことを前提に、「雇用対策が講じられなければ、2015年にニートは109.3万人に達する。一方雇用対策を講じれば、2005年をピークに、2015年には79.5万人と徐々に減っていく」とのレポートを出している。[1]

なお厚生労働省の調査では、ニートは2002年以降4年連続で64万人という水準で推移しており、増加傾向は見られない。(2006年は62万に減少している)

参考

ニートは若年者だけの問題と思われがちだが、35~49歳の中年層のニート(正確には中年層の純粋無業者)は、増加率ではむしろ若年層を上回っており、状況はより深刻である。しかし定義上35歳以上はニートに含まれないために、救済のための支援はおこなわれておらず、自殺や社会保障費の増加などが懸念されている。(出典:青少年の就労に関する研究調査 中年無業者の実情

実態

求職活動をしていない理由(非求職型)

非求職型のニートが「就業に向けた活動をおこなわない理由」で最も多いのは「病気や怪我の療養のため」で全体の4分の1を占めている。しかし「不況の影響で求人が無い」「雇用のミスマッチ」など、社会的な要因によるものも多く、1992年から2002年まで一貫して増加傾向にある。

求職活動をしていない理由別・非求職型人口(単位:千人)
年\理由 求人がないため 希望の求人がない 能力に自信がない 病気や怪我のため 家事や育児のため 介護や看護のため 急ぐ必要がない それ以外の理由
1992 16.2 6.3% 22.7 8.9% 21.6 8.4% 64.0 25.0% 14.4 5.6% 8.5 3.3% 45.0 17.6% 63.7 24.9%
1997 26.7 9.2% 31.5 10.8% 27.9 9.6% 68.1 23.4% 16.5 5.7% 9.7 3.3% 37.5 12.9% 72.9 25.1%
2002 53.4 12.5% 40.8 9.6% 42.3 10.0% 104.0 24.5% 13.8 3.2% 9.5 2.2% 49.2 11.6% 112.1 26.4%

資料出所:青少年の就労に関する研究調査 求職活動をしていない理由別(内閣府)

就労経験

ニートは引きこもりと混同されやすいため、就労経験が無いと思われることが多い。しかし内閣府の調査によると、就労経験が無い者は非求職型の38.0%、非希望型の70.1%(いずれも2002年)という水準に止まっており、就労経験のある者も少なくない。(出典:青少年の就労に関する研究調査 今までに何か仕事をしていたことがない割合

職業観

2002年 希望する仕事の種類別構成比(単位:千人)
性別\職業 製造・生産 建設・労務 運輸・通信 営業・販売 サービス業 専門・技術 管理的職業 事務的職業 その他の職 こだわらず
男性 12.2 7.4 4.7 4.7 16.9 36.1 1.2 8.8 11.7 102.8
女性 10.4 1.2 0.4 8.3 39.8 35.2 0.1 30.1 7.6 85.0
合計 22.6 8.6 5.1 13.0 56.7 71.3 1.3 38.9 19.3 187.8

資料出所:青少年の就労に関する研究調査 資料希望する仕事の種類別構成比(内閣府)

ニート増加の原因を、若年層における職業観や就労観の低下に求める意見は多く、講じられる対策もそれを前提としたものが多い、しかし2002年現在の統計によると、ニート(非求職型)の約半数は具体的な職業に就くことを希望しており、44.2%は職業にこだわらず就労したいと回答している。

男女比

内閣府の調査(2002年)によると、ニートの男女比率は男性が48.4%(41万人)、女性が51.6%(43.7万人)とほぼ半々となっており、過去10年間の調査と比較しても大きな変化は見られない。(出典:就業構造基本調査・男女別推定人口

家庭環境

世帯収入別割合(年間所得)
非求職型 非希望型
300万円未満 1000万円以上 300万円未満 1000万円以上
1992 29.1% 15.3% 21.6% 21.5%
1997 27.0% 17.7% 28.1% 22.9%
2002 31.8% 12.9% 37.6% 14.4%

資料出所:内閣府 青少年の就労に関する研究調査 世帯年収(内閣府)

ニートは裕福な家庭に属していることが多いという意見がある[2]。世帯の年収をみると、1997年までは所得1,000万円以上の世帯の中では、非希望型の世帯の割合が高かった。これが2002年になると状況が変わり、非希望型の割合は低くなった。

「その意味では,家庭が裕福であるために,無理に就職を望む必要がなかったことから非希望型を選択した個人も多かったということは,97年までは少なからず事実であった」
「非希望型において1,000万円以上の経済的に裕福な世帯が抜きん出て多いという特徴は,2002年の時点では,すでに消失している」[2][3]

年収300万円未満の世帯をみると、1992年時点では非求職型が多かったが、2002年には非求職型の31.8%、非希望型の37.6%と非希望型が急増した。非希望型は全体の割合と比べても2倍以上の値となっている。このため、非希望型において中身が変化していることが指摘されている。[3]

なおニート本人の年収は100万円未満が約57%で半数以上を占め、100~300万円は約31%、それ以上は約2.5%である。また親との同居率は、非求職型が83%、非希望型は73%となっている[3]

増加の要因

就職氷河期

ニートが急増したとされる1990年代後半から2000年にかかけては、技術革新による業務の合理化や企業の淘汰が世界規模で進行した時期である。加えて日本では、バブル崩壊リストラによる失業者の増加、さらに団塊ジュニアや女性の社会進出など、人材の供給が過剰となる要因が重なり、就職を諦める者も現れた。また、この頃から年功序列制度が崩壊し、代わって成果主義を導入する企業が増えたことから新入社員の離職率が高まったと言われている。こうした状況は2003年頃まで続き、就職氷河期とも言われたが、翌年から企業の採用活動が活発化し、現在では求人難が叫ばれるようになっている。しかし多くの企業は新卒や実務経験者などで人材を確保する意向のため、十分なキャリアの無いニートの再就職は極めて困難な状況にある。

参考

厚生労働省「ニート(若年無業者)の増加」(単位:万人)
1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006
総数 40 42 45 40 42 46 48 44 49 64 64 64 64 62

注:定義変更に伴い、2001年以前と2002年以降の値は接続しない
資料出所:人口減少下における雇用・労働政策の課題(厚生労働省)

厚生労働省の統計によると、ニート人口は2002年に前年の49万人から64万人へと急増している。これは、ニートの定義「非労働力人口のうち、就業、就学、または職業訓練を受けていない15歳から35歳までの未婚者」に「不登校」や「家事を行わない者」が付加されたためで、2002年とそれ以前の数値は接続しない。

問題点

ニートの増加が過去の就職氷河期と関係の深いことは前述の通りだが、この2つの問題はマスコミ偏向報道によって切り離され、単に個人の資質の問題として議論されることが多い、そのため講じられる対策も教育的な手法に重点が置かれ、的外れな対策に多額の公費が投入される事態となっている。また雇用主も、履歴書に空白期間のある者をニートと看做すようになり、「ニート=怠け者」といった先入観から不採用としたり、差別的な待遇をおこなう事例が増えつつある。

偏見と差別

若年層における無業者の増加は、海外では「労働経済問題」または「若年失業者問題」として議論されることが通例である。しかし日本では「失業率の悪化」という観点が見落とされ、若者の意識の変容(職業観や就労観の低下)に原因を求めたために、家事手伝い過年度生といった従来は受容されていた無業者に対しても批判的な目が向けられるようになった、また一部のテレビ局では精神疾患発達障害に対する差別を助長する放送をおこない批判を受けた。

利権

ニート支援に関連する諸々の対策は利権の温床となりつつあり、各省庁や地方自治体では自立支援を名目とした予算の争奪戦が展開されている。例えば厚生労働省が推進する若者自立塾は、初年度(平成17年)の予算が約9.8億円であったが、大幅な定員割れを起こしているにもかかわらず、翌年の予算は倍増され、その配分も極めて不明瞭な状態にある(ニート利権も参照)。

批判

社会学者宮台真司は、本田由紀による『日本のニート・ブーム』の検証を参考に、『激増するニート』という一連の見方を『激増する少年凶悪犯罪』と同様の大嘘であるとし、湧き上がった日本の一連のニート・ブームを、『オヤジ世代の慰みモノ、酒の肴』『年長世代のマスターベーション』と喝破している[4]

対策

内閣官房

内閣官房(再チャレンジ担当室)は、ニートやフリーターに対する公務員採用枠の確保や、再チャレンジに協力的な企業に対する表彰制度、また税制面での優遇措置などを検討している。

厚生労働省

厚生労働省の対策として筆頭に挙げられるのが若者自立塾である。この施設は3~6ヶ月の期間、合宿形式での集団生活を行い、職場体験やワークショップを行うもので、費用の一部は自己負担(30万円前後)となる。しかし初年度の入塾者数は466人と、想定された1200名を大幅に割り込んでいる上、卒塾後の就職率も低く、効果は疑問視されている。

文部科学省

文部科学省はニート増加の原因が、若者の職業観・就労観の低下にあるとの判断から、キャリア教育に重点を置き、生徒が学校を離れ1日〜5日の期間、地元のスーパーや保育所などで就労体験をする職場体験や、総合的な学習の時間を利用した予防授業などの対策を推進している。しかし若者の職業観・就労観が低下しているという論証には明確な裏付けが無いうえ、「職業差別を助長する」などの批判もあり、こうした取り組みを疑問視する意見も多い。

海外の状況

欧米においても「教育機関に所属せず、雇用されておらず、職業訓練に参加していない者」は存在するが、「ニート」或いは類する語での分類・定義付けはされておらず、その概念も普及していない。その原因の一つは「ニート」という分類が1999年当時社会問題となっていた「社会参加困難者」(被社会的排除者)の一部に過ぎないものであることが挙げられる。欧米における「社会参加困難者」は人種・宗教・言語による差別・格差問題の色が濃く、日本での若年無業者問題と同列に扱うことは困難である。英国の「ニート」の定義付けは将来的な「社会参加困難者」を予測する分析としての意義はあったが、総合的な「社会的排除対策」が行われる中で「ニート」という分類自体は重要視されなかった。

関連書籍

事件

2006年 11月 6日 愛知県知多郡美浜町戸塚ヨットスクール(校長:戸塚宏)に入所した訓練生の男性(25)が、施設から逃亡を図り、3日後、水死体で発見された。
2006年 4月 18日 ひきこもりの若者らを支援する名古屋市北区のNPO法人アイメンタルスクール(代表:杉浦昌子)の施設に入所した無職の男性(26)が、職員らの暴行による外傷性ショックで死亡した。

公人の発言

※肩書はいずれも発言時。

  • 「経済が低迷し、若者を社会に送り出せなかった時期がある」(谷垣禎一財務相)2006.4.26
  • 「その気になれば、いくらでも仕事はあるはずなのに働こうとしない」(小泉純一郎総理)
  • 「一度自衛隊にでも入って、サマワみたいなところに行ってみてはどうか」(武部勤自民党幹事長)
  • 「ニートなんて格好いいように聞こえるけど、みっともない。無気力・無能力な人間のことです。」「今、ニートなんて、ふざけたやつがほとんどだよ」「フリーターとかニートとか、何か気のきいた外国語使っているけどね、私にいわせりゃ穀つぶしだ、こんなものは。」(石原慎太郎東京都知事)
  • 「ニートとは就職活動もしない、また就職してから生かせる勉強もしないという無気力、無関心状態に陥ってしまった若者のことの総称で、生きる気力もないのに親が毎日御飯を出している。そういうことを社会問題にして認め出している風潮自体が、ニートを増長させている。」(池田佳隆 日本青年会議所会頭)2006.6.7
  • 「若者に農業に就かせる「徴農」を実施すれば、ニート問題は解決する」(稲田朋美衆議院議員)2006.8.29
  • 「親自身が自立していないから、子供がまともに育たないのである。ニートの親は、動物にも劣るといっても過言ではない。働きたくないというなら、勝手にすればいい。その代わり、親の世話には一切ならず、他人に迷惑(犯罪も含む)もかけず、公共的サービスも受けないことだ。無人島でも行って自給自足の生活でもすればいい。」(小沢一郎民主党代表)
  • 「昨今、引きこもりやニートという言葉に象徴されるように、若者の生きる力や人と関わる力が弱まってきていることが大きな問題となっています。人間関係から逃避した空間で自己中心的な観念を肥大化させて現実と積極的に関わろうとしない最近の傾向を排するためには、多くの人間と関わる多様な体験活動を生徒に経験させ、人間性をより豊かにする教育の工夫が極めて重要です。」(大澤充二立川高校校長 「本校教育活動の報告」『紫芳』No.45、紫芳会会報[3]、2006年、53頁より)

関連項目

施設

人物

脚注

  1. ^ 第一生計研究所 もっとも有効なニート対策は若年雇用のミスマッチ解消(2005年6月8日)
  2. ^ a b 青少年の就労に関する研究調査 4.所得階層との関連
  3. ^ a b c 青少年の就労に関する研究調査 4.所得階層との関連
  4. ^ 本田由紀・内藤朝雄・後藤和智『「ニート」って言うな!』について内藤氏と後藤氏を招き宮崎哲弥氏と議論しました - MIYADAI.com Blog

外部リンク

Wiktionary
ウィクショナリーニートに関する記事があります。
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