福助人形
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福助人形(ふくすけにんぎょう)は、幸福を招くとされる縁起人形。正座をした男性で大きな頭とちょんまげが特徴。頭が大きな人の比喩にも用いられる。
元々は、文化元年頃から江戸で流行した福の神の人形叶福助。願いを叶えるとして茶屋や遊女屋などで祀られた。叶福助のモデルとなった人物も実在したと言われている。松浦清の『甲子夜話』にも登場する。当時の浮世絵にも叶福助の有掛絵が描かれ、そこには「ふ」のつく縁起物と共に「睦まじう夫婦仲よく見る品は不老富貴に叶う福助」と書かれている。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 稲垣新一『江戸の遊び絵』1988年 ISBN 4487751179