福島菊次郎
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福島 菊次郎(ふくしま きくじろう、1921年3月15日 - )は写真家、ジャーナリスト、ノンフィクション作家。
山口県下松市生まれ。戦後、民生委員などの社会事業を通じて作家活動をはじめ、1945年に広島市に投下された原爆被災者の10年におよぶ困窮生活を活写した作品『ピカドン ある原爆被災者の記録』が認められ日本写真評論家賞特別賞を受賞(1960年)。この年、離婚して子どもを連れ上京しプロ写真家となる。
原爆、政治・軍事問題、学生運動、公害・福祉問題などをライフワークとし、「ピカドン」など17回の個展を開き12冊の写真集がある。中近東、アラブ、ソビエトなどに長期にわたる取材もこなした。
作品は『中央公論』、『文藝春秋』、『朝日ジャーナル』など総合雑誌グラビアに約3300点が発表されている。また、「写真で見る戦争責任展」などの写真展を全国510会場で開催した。
1982年、自給自足の生活を目指し瀬戸内海の無人島に入植したが、高齢に伴う病気のため、現在、山口県柳井市在住。
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[編集] 文献
[編集] 公刊された写真集
- 1961年 『ピカドン ある原爆被災者の記録』 東京中日新聞
- 1969年 『ガス弾の谷間からの報告』 MSP出版部
- 1970年 『迫る危機 : 自衛隊と兵器産業を告発する』 現代書館
- 1977年 『戦場からの報告 三里塚・終りなきたたかい』 社会評論社
- 1978年 『原爆と人間の記録』 社会評論社
- 1980年 『公害日本列島』 三一書房(1980年)
- 1980年 『叛逆の現場検証』(日本の戦後を考える)、三一書房
- 1981年 『リブとフーテン』(日本の戦後を考える. part 2)、三一書房
- 1981年 『天皇の親衛隊』 三一書房
- 1987年 『戦争がはじまる』 社会評論社、ISBN 4784504362
- 1989年 『瀬戸内離島物語』 社会評論社、ISBN 4784504532
[編集] 著書
- 2003年 『写らなかった戦後 ヒロシマの嘘』現代人文社、[1]、ISBN 4877981667
- 2005年 『写らなかった戦後2 菊次郎の海』現代人文社、[2]、ISBN 4877982620
[編集] 関連書籍
- 鈴木佳子『写真の歴史入門 第3部「再生」戦争と12人の写真家』新潮社、2005年7月、ISBN 4106021331
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