空間騎兵隊
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空間騎兵隊(くうかんきへいたい)は、SFアニメ『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの『さらば宇宙戦艦ヤマト』から登場する地球防衛軍の部隊の名前。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち~
小説版によれば、以前の対ガミラス戦での経験を基に、新たに編成された部隊。対要塞攻略戦、対テロ戦、敵陣地への降下戦、艦内での白兵戦など、危険で特殊な任務を担当する。降下部隊として戦う際には、背負い式の小型ロケットを装着し、目的地まで降下する。
白色彗星の出現と宇宙からの謎のメッセージに応えるため、ヤマト旧乗組員たちが、海底ドッグの宇宙戦艦ヤマトに集結していた際、突然、旧ヤマト乗組員ではない、斎藤始を中隊長とする空間騎兵隊の一個中隊30人程が現われ、強引にヤマトに乗り組んでくる。当初艦医の佐渡酒造にスカウトされた、とされていたが、後に地球防衛軍の藤堂平九郎長官がヤマト乗組員を支援するため、秘かに差し向けたものと判明する。
その後、バルゼー艦隊に攻撃を受け、大破したパトロール艦「ゆうなぎ」での救助、テレザート星でのザバイバル戦車軍団との戦闘、デスラー艦上での白兵戦、などの危険な任務を大きな犠牲を出しながらも果たし、都市帝国戦で、隊長の斉藤始以下全員が戦死した。
[編集] 宇宙戦艦ヤマト2
テレビ版の『宇宙戦艦ヤマト2』においては、斎藤始以下の中隊は第十一番惑星基地の駐屯部隊となっており、ナスカ空母艦隊の艦載機の攻撃を受けるが、地球を強行発進してきたヤマトから救援を受け、そのままヤマトに乗り組んで、一緒に航海する事になる。
テレビ版においては、テレザート星での戦闘や、土星空域海戦でヤマトが被弾した際は、消火活動で活躍、デスラー艦隊との決戦では、ガミラス兵相手の白兵戦を戦った。やはり都市帝国戦で、隊長の斎藤以下全員が戦死している。
[編集] ヤマトよ永遠に
『ヤマトよ永遠に』では、「空間騎兵隊」の名前は出てこないが、地球に降り立った重核子爆弾の調査や、後に森雪とともに、重核子爆弾を占拠した部隊は、その制服から空間騎兵隊と思われる。
ちなみに、『さらば・・』の構想段階において、新たに登場するこの部隊の名称について、「陸戦隊」との仮称がついていたが、宇宙で戦う部隊に「陸戦隊」は相応しくない、との異論が一部スタッフから出て、結局「空間騎兵隊」という名称になったと言われている。