斎藤始
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斎藤始(さいとう はじめ)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場する、架空の人物。地球防衛軍第十二太陽系外周空母機動部隊所属空間騎兵隊第一機甲師団中隊長。テレビシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』では、第十一番惑星基地の守備隊長を兼務。(声:ささきいさお)
柔道、空手、レスリングその他あわせて23段の武道の達人。粗野で言葉の荒い大食いのバンカラ男だが、気風が良く、部下の信頼も厚い。名前は、新撰組の斎藤一に由来すると考えられる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
映画「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」では、佐渡酒造がスカウトしたと言っていたが、その実、ヤマトを見守っていた司令長官の密命を帯びて、部下30名を率いてヤマトに乗艦した。テレザート星上陸作戦やデスラー艦での白兵戦、都市帝国突入で獅子奮迅の活躍をした。最後は都市帝国の動力炉に真田志郎とともに残り、真田の盾となって文字通り、大往生した。
『宇宙戦艦ヤマト2』では、第十一番惑星基地が、ナスカ提督率いる白色彗星帝国前衛艦隊に奇襲攻撃を受け、部下の大半を失う。宇宙戦艦アンドロメダの追撃を振り切ったヤマトにより、敵艦隊は迎撃され、ヤマトに救出されそのまま乗り込むことになる。初めて戦いに敗れたという屈折した心理や軍種の違いからくるギャップにより、斎藤以下空間騎兵とヤマトクルーの間にはトラブルが耐えなかったが、戦いの中で次第に打ち解けてくる。バルゼー艦隊との決戦前に古代のはからいで死んだ部下の慰霊のために第十一番惑星に降り立ったとき、古代に対して男気を感じ、要塞都市突入の際に一人で動力炉爆破のために残ることを古代に告げたときは、「年下だが兄貴みたいに思っていた」と言うまでになっていた。群がる敵をものともせず、動力炉に爆弾をセットし、壮絶な最期を遂げた。