竹下守夫
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竹下 守夫(たけした もりお、1932年5月18日 - )は法学者。専門は民事手続法。1990年から1992年まで日本民事訴訟法学会理事長。1984年から1988年まで日本学術会議民事法学連絡委員。1993年アレキサンダー・フォン・フンボルト財団研究賞受賞。駿河台大学総長、一橋大学名誉教授、中国西南法政大学名誉教授。
東京都荏原郡(現大田区)生まれ。1951年東京都立日比谷高等学校、1955年東京大学法学部卒業。1954年の大学4年在学時に司法試験第二次試験合格。1957年東京大大学院社会科学研究科修士課程修了、1959年司法修習修了、1963年東京大大学院社会科学研究科博士課程修了、法学博士(東京大学)。
1959年立教大学法学部専任講師、1963年同助教授。アレキサンダー・フォン・フンボルト財団給費研究生としてマールブルグ大学及びケルン大学留学を経て、1969年立教大法学部教授、1970年立教大を退職し一橋大学法学部助教授就任、1972年同教授。1974年アレキサンダー・フォン・フンボルト財団の招聘によりケルン大学訴訟法研究所において海外研修を経て、1990年から1992年まで一橋大法学部長。1994年アレキサンダー・フォン・フンボルト財団の招聘によりフライブルグ大学法学部にて研究、1995年国際交流基金派遣日本研究専門家として中国社会科学院法学研究所及び上海社会科学院にて海外研修。1996年一橋大を定年退官し同大名誉教授及び駿河台大学法学部教授就任。1999年には同大学長に就任。2006年から一橋大学経営協議会学外委員。2007年駿河台大学の学長を退任し、総長に就任。
この間日本私法学会理事、司法試験第2次試験考査委員、司法制度改革審議会会長代理、法制審議会会長等の要職を歴任。法制審議会倒産法部会長、最高裁判所民事規則規程諮問委員会委員、内閣法制局参与等政府関係等の委員としても活躍している。
加藤正治の弟子にして娘婿である兼子一の弟子にして娘婿。さらのその娘婿は松下淳一教授(ただし彼は青山善充の弟子であって竹下守夫の弟子ではない。)であり,東大系民事手続法ファミリーを形成している。門下に上原敏夫等。