竹紙
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竹紙(ちくし)とは、
[編集] 竹紙(紙)
竹紙は、竹の表皮や竹の子の繊維を原料として作った紙。主として中国・江南で作られていたが、日本でも和紙の一種として一部において作られていた。薄く破れやすいが墨引が良く、虫に対して丈夫なためにために書画に用いる紙として文人達に愛された。
古くは東晋において竹の産地として知られていた会稽郡の竹紙が著名であったが、脆弱性と耐久性の無さから長く下質な紙として扱われてきた。だが、北宋時代に改良が加えられてより丈夫になったこと、また王安石や蘇軾がその光沢や墨の発色ぶりと保色性を高く評価してこれを寵愛した事から、従来の高級紙であった藤紙や麻紙に代わって、書簡や書画に用いられるようになった。
[編集] 竹紙(竹の内側の皮)
竹紙は、竹の内側から採れる薄皮。
笛の一種民笛にはこの竹紙を張るための響穴があり、吹いた際に竹紙が振動することにより独特の音が出、より音が響く。竹紙の薄く、また空気を通さず、唾で容易に張り付くといった性質を利用したものであり、淡竹や黒竹のものが使用されている。特に有用な代用品は無く、手に入らない場合苦肉の策としてセロハンテープを張る者もいるが、十分な振動が得られないため音が悪く、笛の表面を傷めることもあるため、好ましくない行為である。こういった笛は、竹紙を採取しなければならないこと、うまく調整して張る技術が必要とされること、破れやすいこと、乾湿により響きが変わることなど、手間がかかるものであるため現在は広く使用されているものではないが、日田祇園祭、浜崎祇園山笠などの祭囃子で聴くことができる。
そのほか、漢方においては強壮剤としても使用されている。