第一製薬
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第一製薬株式会社(だいいちせいやく)はかつて存在した日本の医薬品メーカー。1915年創業。スローガンは「いのち、ふくらまそう。」
第一製薬株式会社の前身、「アーセミン商会」は大正4年(1915年)に設立された。前年にはじまった第一次世界大戦のため、海外からの医薬品の輸入が途絶えた。とりわけ深刻だったのは、梅毒の特効薬とされていた「サルバルサン Salvarsan(独ヘキスト社商標・一般名)だった。サルバルサンはドイツの細菌学者エールリッヒが、留学していた泰佐八郎の協力を得て開発した薬剤である。
2005年9月、三共と持株会社方式で経営統合。2005年4月に業界二位となったアステラス製薬(山之内製薬と藤沢薬品工業が合併)を抜き、武田薬品工業に次ぐ業界二位となった。共同持株会社として「第一三共株式会社」を設立。2007年4月に三共ともども第一三共に完全統合される。
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[編集] 代表的な商品
《医療用》
- クラビット®(合成抗菌剤)ウイントマイロンをリード化合物とし、合成を繰り返し、出来上がった抗菌剤がタリビッド(一般名:オフロキサシンOFLX)だった。これを光学異性体理論によって合成しなおしたのがクラビット(レボフロキサシンLVFX)である。
- パナルジン®(抗血小板剤、一般名塩酸チクロピジン)
- オムニパーク®(非イオン性造影剤、一般名イオヘキソール)
- モービック®(COX-2阻害薬、一般名メロキシカム)
- サンリズム®(不整脈治療薬、一般名ピルジカイニド)
- アーチスト®(α・βブロッカー血圧降下剤、一般名カルベジロール)
- ミルタックス®(一般名ケトプロフェン)
- コバシル®(持続性組織ACE阻害薬、一般名ペリンドプリルエルブミン)
- シンレスタール®(一般名プロブコール)
- ユリーフ®(選択的α1A受容体阻害薬、前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬、一般名シロドシン)
- ノイエル®(一般名塩酸セトラキサート)
- パントシン®
- トランサミン®(一般名トラネキサム酸)
- エボザック®(一般名塩酸セビメリン)
- トポテシン®(一般名塩酸イリノテカン)
- フエロン®(IFN-β)
- ジルテック®(塩酸セチリジン)
など
[編集] テレビ提供番組
歴代を含める。
- いのちの響 (TBS・毎日放送(2006年3月まで)・中部日本放送、番組は第一三共提供で現在も放送中)
- ニュースステーション(テレビ朝日系)
- モーニングショー(テレビ朝日系)
- 報道ステーション(テレビ朝日系)
- 水曜ロードショー→金曜ロードショー(日本テレビ系) ほか多数
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
※2007年4月より第一三共へのリダイレクトとなっている。