第十一航空艦隊 (日本海軍)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第11航空艦隊は、旧帝国海軍の部隊の1つ。太平洋戦争時からあった外地向けの基地航空部隊である。開戦当初はフィリピン・マレー・ジャワに進出し南方作戦の航空作戦を指揮する。ガダルカナル戦が始まると、テニアンにあった司令部はラバウルに移動し南東方面航空作戦の主力として活躍。昭和17年12月に南東方面艦隊が編成されるとその隷下に入る(南東方面艦隊司令部要員は第11航空艦隊司令部要員が兼任)。 航空隊がトラック島に撤退し、本土とラバウルの補給が途絶えた後は自給自足の生活で終戦まで部隊を維持した。
目次 |
[編集] 編成
(太平洋戦争開戦時)
- 第21航空戦隊 - 第1航空隊、鹿屋航空隊、東港航空隊、「葛城丸」
- 第22航空戦隊 - 第3航空隊、台南航空隊、高雄航空隊、「小牧丸」
- 第23航空戦隊 - 元山航空隊、美幌航空隊、鹿屋航空隊の一部、「富士川丸」
- 第34駆逐隊
- 「りおん丸」、「慶洋丸」、「加茂川丸」
[編集] 歴代司令長官
- 片桐英吉中将(昭和16年1月15日 - 昭和16年9月10日)
- 塚原二四三中将(昭和16年9月10日 - 昭和17年10月1日)
- 草鹿任一中将(昭和17年10月1日~)
[編集] 歴代参謀長
- 大西瀧治郎少将(昭和16年1月15日 - 昭和17年2月10日)
- 酒巻宗孝少将(昭和17年2月10日 - 昭和17年12月24日)
- 中原義正少将(昭和17年12月24日 - 昭和18年11月29日)
- 草鹿龍之介少将(昭和18年11月29日 - 昭和19年4月6日)
- 富岡定俊少将(昭和19年4月6日 - 昭和19年11月7日)
- 入船直三郎少将(昭和19年11月7日~)
[編集] 参考文献
- 「開戦時帝国海軍戦時編成-外戦部隊編成表」(防衛省蔵)