聖アウグスチノ修道会
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聖アウグスチノ修道会(Ordo Sancti Augustini, 略称:OSA)(せい-しゅうどうかい)は、聖アウグスティヌスの作った会則に基づいて修道生活を送っていた修道士のグループが、13世紀半ばに合同して成立した修道会。ドミニコ会やフランシスコ会、カルメル修道会と並ぶ托鉢修道会として知られる。日本には1584年に初めて上陸し、キリシタン迫害の時代には多くの殉教者を生んだ。
現在の日本にはアメリカのヴィラノヴァ管区に属する日本分管区が設立され、分管区本部の置かれている長崎市の城山教会の他、東京、名古屋、福岡で小教区司牧を行い、また幼稚園や小・中学校の経営にも当たっている。また、聖アウグスティヌスの会則は、アウグスチノ会のみならず、ドミニコ会や聖母被昇天修道会(R.A.)など、多くの男女修道会によって取り入れられている。
宗教改革の火蓋を切ったマルティン・ルターや修道院の庭に蒔いたエンドウマメで遺伝の法則を発見したグレゴール・ヨハン・メンデルは何れもアウグスチノ会の会員である。