臙脂色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
16進表記 | #B3424A |
---|---|
RGB | (179, 66, 74) |
CMYK | (19, 78, 58, 4) |
HSV | (356°, 63%, 70%) |
マンセル値 | - |
臙脂色(えんじいろ)とは濃い紅色のこと。
目次 |
[編集] 臙脂色の由来
名前の由来は中国の紅花の一大産地である「燕支山」にちなみ、本来は紅花の色素を沈殿させた艶紅をこの名で呼んだらしい。
現在はカメムシ科カイガラムシ類の一部の昆虫、特にアジア産のラックカイガラムシ、南ヨーロッパのケルメスカイガラムシ、メキシコのコチニールカイガラムシなどをつぶして得る臙脂色素で染めた色をさす。日本には奈良時代に「紫鉱」の名でラックカイガラムシ(の分泌物)が渡来しており正倉院にも薬用として採集された「紫鉱」が保存されている。臙脂虫と呼ばれるこれらのカイガラムシから採集された色素は友禅や紅型の染料として現在も利用される。